<常任委員会>
定例会・臨時会

予算常任委員会

2021年12月22日

委員長報告

予算常任委員会の審査の経過と結果の報告を申し上げます。
当委員会は、休会中の12月15日に開催し、付託されました10議案の審査を行いました。
審査のため出席を求めた者は、市長、副市長、教育長、所管の各部長、次長及び各課長等であります。

審査の内容と結果につきまして、報告いたします。
審査の方法は全体会方式で、総務、環境建設及び文教福祉の所管 事項毎に質疑を行いました。

まず、
議案第81号
専決処分事項の報告について

質疑、討論もなく、採決の結果、全員一致で承認すべきものと決しました。 
次に、
議案第82号
令和3年度栗東市一般会計補正予算(第8号)について

主な質疑を所管毎に報告いたします。

総務所管事項では、

SNS・メディア活用事業について、

委員より、
デジタルサイネージをやめた経緯は。
との質疑に対し、

デジタルサイネージは商工会が管理運営され、商工会に広告料を支払い、情報掲載をしていたが、機器の維持管理が困難なことから、4月末で管理運営を中止された。機械そのものがなくなったため、4月末以降の分の減額をお願いする内容である。
との答弁がありました。

また委員より、
 デジタルサイネージは、攻めのメディアであり、効果的な広報手段である。商工会と打ち合わせはできていたのか。商工会にも予算があると思うので、見通しが甘かったのではないか。商工会の予算面の処理の仕方はどうなっていくのか。
との質疑に対し、

商工会では、デジタルサイネージの運用は、広告料で維持管理されていた。
しかし、機器が古くなってくると更新が必要であり、広告そのものも減る中で、維持管理が難しいとの話がでてきた。機器は補助を受けて導入されたが、導入後年月も経っており、一定償却はできているのではと考えている。
他にJRの駅で稼働しているデジタルサイネージの活用ができないかも検討したが、非常に高額なため、難しいという判断で、今回減額をお願いしている。

との答弁がありました。

また委員より、
今後、代替をはじめ、どのような取り組みをしていくのか。
との質疑に対し、

費用対効果も含め、効率的かつ効果的な情報提供方法を、近隣の状況等も踏まえ、
研究していく。
との答弁がありました。

次に、防災活動推進事業について、

委員より、
今回の事業で防災士にヘルメットを渡す、対象、人数等は。また、前向きに取り組んでおられる防災士もおられると思うので、先日行われた地区防災計画作成講演会等の内容中身を教えてほしい。
との質疑に対し、

 防災士として、市の補助制度や市の防災士養成講座等で資格をとっていただいた方が、156人おられる。この方たちに対し、今回の事業の中で訓練をすることから、ヘルメット等をお渡しする。
また、12月3日・4日に開催した地区防災計画作成に係る講演会は、国の災害対策基本法で地区の防災計画を作成することを進めているもので、計画作成支援のために、人と防災未来センターから識者を呼んで講演していただいた。1月下旬からはワークショップを計画している。
との答弁がありました。

また、委員より、
現在計画されているアルミマットや消毒用ボトルなど、設置計画数の範囲内でどのくらい完備できているのか。また、消毒液や食糧は保管期限等があると思うが、そのあたりも計画値に算定しているのか。住民の命がかかっているので、しかるべき計画数に持っていくようによろしくお願いしたい。
との質疑に対し、

 目標では、テントは、各小学校の避難所に16張りとしており、完備できている。
アルミマットは、テントの中に張る以外に、設置して距離をとるため、今回、避難所全体で、計464枚分の設置分を考えている。備蓄食料は賞味期限を確認し、入れ替えをしている。消毒用ボトルも通常時に使っていく中で中身を交換し、対応を図っていく。
との答弁がありました。

次に、自主活動学級事業について、

委員より、
自主活動学級事業とは何か、また、参加人数は。
との質疑に対し、

 地域の子どもたちの仲間づくり、自尊感情を育成する目的で、大宝西小学校、栗東西中学校の先生の協力のもと、ひだまりの家と一緒に開催している。小中学生とも週1回程度開催しており、勉強、仲間づくり事業、部落差別に負けない子どもたちを作る活動の取り組みを行っている。小学生は毎回10名、中学生は5名程度の参加がある。
今回減額になったのは、緊急事態宣言が発令され、ひだまりの家自体が閉館になったので、事業自体が実施できず減額を行わせていただいた。
との答弁がありました。

また委員より、
 ひだまりの家自体が閉館されたからというのは理解できるが、毎回通ってきてくれる子どもたちへのフォローはどうしていたのか。
との質疑に対し、

 学校の先生と一緒に家庭訪問をし、子どもの状況などを確認していた。中には、緊急事態宣言で、子どもが不安がっている部分もあったので、個別に相談に乗るなどの対応を行った。
との答弁がありました。

次に、環境建設所管事項では、

住宅管理経費について、

委員より、
空き家リノベーションモデル事業改修工事が中止になった詳細と昨年も事業実施が出来てない一連の経緯は。
との質疑に対し、
空き家リノベーションモデル事業は、当初市街化区域で1件計画していたが、経費の関係などの理由により中止となった。その反省を踏まえ、新たに市街化調整区域で事業を計画したが、高額な所得税の課税の懸念が払拭できないこと、事業内容について県と協議を重ねてきたが、複合施設、且つ、不特定多数の人が利用する施設は市街化調整区域においては認められず、県開発審査会に諮ることが困難であること、また、当該地が土砂災害警戒区域に位置し、都市計画法が改正されることから、不特定多数の人が利用する施設とした説明の妥当性に欠けること、事業により建築用途が変更され、住居としての活用が制限され、今後も空き家となることが懸念されることの4つの課題があり、解決に努めたが、課題解決には至らず事業を中止、断念した。

との答弁がありました。

また委員より、
定住しにくい地域を、空き家対策として活性化していくのがこの事業の目的だと思うが、今後の対応はどう考えているのか。
との質疑に対し、
 今後、この事業に関しては、同様の事業を実施する自治体の動向、また今回の反省点などを精査しながら、慎重に検討したい。
との答弁がありました。

また委員より、
協力いただいた市民の方にどのように説明したのか。また、その方は納得されているのか。
との質疑に対し、
 各段階において都度所有者に丁寧に説明を行い、所得税がかかることを所有者も懸念をされていたため解決に努めたが、7月に 事業の中止・断念については理解をいただいた。その後、お世話になったことについてお詫びした。
との答弁がありました。

次に、文教福祉所管事項では、

新型コロナウイルスワクチン接種推進事業について、
委員より、
3回目のワクチン接種の方には順次クーポンの発送となるため、コールセンターは大規模にならないかと思うが、人員はどう考えているか。
3回目の市民の接種開始が1月中旬ごろからであれば、ピークの2、3か月後の今年度中もしくは年度明けてのころも今の体制か。
との質疑に対し、
現在、人材派遣からワクチン接種対策室に3名、また外部委託については平日が3名、土日祝が1名で対応している。
2、3月の65歳以上の方の接種は日時を指定し、予約は不要であるのでコールセンターは現在の人数で対応し、4月以降については増員を考えている。
との答弁がありました。

次に、発達支援事業について、
委員より
雇用できていない会計年度任用職員である心理判定員の資格、求人方法、職務内容は。市職員に心理判定員はいるのか。また、不在であれば、どのような対応をしているのか。
との質疑に対し、
資格としては、主に臨床心理士、臨床発達心理士、公認心理師を、資格を有する者としている。求人は発達支援事業の心理判定員としては、保育士、教諭の資格も含め、実務経験として経験年数も設定し少し幅を広げた応募としている。心理判定員の職務は特別な支援を要する方たちの相談、発達検査である。市の人員については本課で対応しているところである。心理判定員不在の場合、先に電話連絡で予約いただき、課の体制のなかで連携し対応している。
との答弁がありました。

また、会計年度任用職員の未任用について、
委員より
会計年度任用職員が必要として予算化しているにもかかわらず、この時期に未雇用、増員できていないということが目につく。欠員の場合は周りの人がサポートするとしても、一人一人へのウエイトが重くなってくる。できる限り雇用に向けて努力をしていただきたい。
との意見がありました。

その他多くの質疑がありましたが、討論はなく、採決の結果、全員一致で原案どおり可決すべきものと決しました。

次に、
議案第83号
令和3年度栗東市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)については、

質疑、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。

次に、
議案第84号
令和3年度栗東市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)については、

職員給与費について、
委員より
時間外勤務手当を倍近く増額する要因は。

との質疑に対し、
窓口・お電話でも高齢の方への対応を丁寧にさせていただいている。またこの先、団塊の世代の方の加入で被保険者数が増加する などの事情もあり、事務処理は時間外に行う必要がふえてきて いるためである。
との答弁がありました。

質疑の後、討論はなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。

次に、
議案第85号
令和3年度栗東市介護保険特別会計補正予算(第2号)については、

質疑、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 
次に、
議案第86号
令和3年度大津湖南都市計画事業栗東新都心土地区画整理事業特別会計補正予算(第1号)については、

質疑、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。

次に、
議案第87号
令和3年度栗東市水道事業会計補正予算(第2号)については、

委員より、
和歌山市水管橋崩落事故に伴う応援について、応援に行った人数は。また、宿泊等についても説明いただきたい。
との質疑に対し、
10月4日に応援活動の要請があり9日間出動をしている。1班2人の4班体制で計8人で、現地で2泊して3日目で次の班と交代という内容で対応を行った。

との答弁がありました。

質疑の後、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。

次に、
議案第88号
令和3年度栗東市公共下水道事業会計補正予算(第1号)については、

質疑、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。

次に、
議案第89号
令和3年度栗東市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)については、

質疑、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。

次に、
議案第98号
令和3年度栗東市一般会計補正予算(第9号)については、

住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金支給事業について、
委員より、
関係書類を送付し、提出された世帯に対して支払通知を発送する、把握できない世帯については、支援金相談時やホームページ等により制度の周知を行うことが大事であり、極力漏れのないように行っていただきたい。
との質疑に対し、
広報2月号で制度の説明を掲載し、また家計急変世帯は、生活困窮相談、住居確保給付金、社会福祉協議会での貸付けの相談窓口で丁寧な説明をさせていただく。

また、委員より、
住民税非課税世帯4,465世帯は市で把握できるのか。
との質疑に対し、
非課税世帯については税務課からのデータにより確認書を送付し、返却後、振り込み口座などの情報を確認したのち給付をする予定である。非課税の中には生活保護世帯、未申告世帯もカウントしている。未申告の方は確定できない部分もあるが、数を把握するために含めている。
また、
市のから書類の返送された方のみに給付する形となるのか。
との質疑に対し、
高齢・単身御高齢の方へは訪問などができたらと、現在検討している。
との答弁がありました。

質疑の後、討論はなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。

以上をもちまして、当委員会に付託されました案件に対する審査結果の報告といたします。
ご審議のほど、よろしくお願いいたします。

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