定例会・臨時会

総合計画特別委員会

2019年2月26日

委員長報告

それでは、総合計画特別委員会委員長報告を申し上げます。
当委員会は、付託を受けております「第六次栗東市総合計画の策定について」を審査するため、閉会中の2月22日に、市長、副市長、政策監及び元気創造政策課長等の出席を求め、開催をいたしました。
 
今回は、1.市民から提出いただいた政策提案及び団体ヒヤリングに係る龍谷大学「まちづくり論」受講生からのご意見等の中間報告、2.第六次総合計画序論及び基本構想(案)、3.今後のスケジュールについて説明を受け、審査を行いました。

当局より、提案内容につきましては、主なものでは、公共施設等に関しては、子どもから大人まで楽しめる公園の整備、子ども関係では、学童保育、保育園の充実と児童館の開館日の増加、福祉・教育関係では、福祉医療費助成制度の年齢引き上げ、障がいのある方への支援、学費の無償化、子どもたちの学力向上等々である。
また、団体ヒヤリングからは、本市においてはPRが不足しているため、特産品をはじめ本市の特長である交通の要衝、自然、馬などまちの知名度アップを図るための努力が必要であり、これらを通じて観光客、交流人口、ひいては定住人口の増に繋げていくべきとの意見が出されている、との説明がありました。

基本構想が目指すまちの基礎となる、2030年の人口目標については、本市人口ビジョンの数値をベースとする今日までの実態を考慮し、72,000人とする。
また、将来都市像については、「いつもまでも 住み続けたくなる 安心な元気都市 栗東」。将来都市像を実現するための基本目標については、1、経済の安心を生み出す、2、教育・子育ての安心を育む、3、福祉・健康の安心を築く、4、暮らしの安心を支える、5、行政の安心を営む、の安心に関する5項目を設定し、今後方向付けと取りまとめを行っていく、との説明がありました。

以下、審査では、多くの質疑、意見がありましたが、その主なものを報告させていただきます。

まちづくりの基本理念について、委員より、
記載されている「風格都市 栗東」の表現を次期総合計画でも取り入れているが、将来都市像として設定されている「いつまでも 住み続けたくなる 安心な元気都市 栗東」との位置づけはどのように整理されているのか、

との質疑に対し、当局より、

都市像としては「いつまでも 住み続けたくなる 安心な元気都市 栗東」
これを将来都市像として掲げ、個々には「風格都市」という視点も取り入れていく必要があるのではないかと考えている。まずは一番上位にあるのは「いつまでも住み続けたくなる安心な元気都市栗東」であると認識している。
踏襲するべきものは踏襲していくが、第五次総合計画においても「風格都市」が将来都市像になっているわけではなく、「ひと・まち・環境ともに育む「健やか・にぎわい都市」栗東」が将来都市像となっている。その中の一部として「風格都市」と位置づけており、第六次総合計画もそのような位置づけを考えている、
との答弁がありました。

次に、将来の想定において、委員より、
財政の分析については、説明が簡単すぎないか。また、「財政の硬直化」という用語が使用されており市民には分かりづらいと思うがどうか、

との質疑に対し、当局より、
当初想定はしていなかったが、総合計画審議会で財政状況について向こう
10年はこのような財政状況であることを市民の方々に示す必要があるということで記載している。また、硬直化というのは難しい表現であると思うので、分かりやすい表現に改めていきたい、
との答弁がありました。

まちづくりの基本目標の考え方について、委員より、
「健康寿命が長く、健康リスクの不安も小さいまち」の項目で取り入れられている障がい福祉の充実の部分が、基本目標として設定している「福祉・健康の安心を築く」の表現では、その取り組みが見えてこないと思うが、どのように考えているのか、

との質疑に対し、当局より、

まちづくりの基本目標の考え方については、それぞれの5つの安心の中での重点事項ということで記載している。ただ、全ての項目については基本政策の中で謳っていくべきものであり、基本計画の中で全ての項目について謳っていきたい。なお、フレーズについては検討させていただく、

との答弁がありました。

基本政策について、委員より、
「経済の安心を生み出す」の中に「産業拠点の活性」とある一方で、将来の想定で掲げている土地利用のあり方のゾーン分けでは「環境・産業拠点」または「複合系産業拠点」が示されているが、どのような想定を考え設定しているのか、

との質疑に対し、当局より、

土地利用図は代表的なものを記載している。主だった位置とご理解いただきたい。ただ、産業拠点というといろいろなところに拠点がある。示している青色の部分(環境・産業拠点)または紫色の部分(複合系産業拠点)については、記載部分だけではなく栗東市内各所に拠点がある。提示している部分については代表的なものを記載しており、産業拠点の活性については全市的な拠点とご理解いただきたい。
また、現在は複合系の産業拠点という位置づけで着色しているが、これからいろいろな調査・協議・調整が必要であり、少し不確定な要素があると認識している。
基本的な考え方としては、総合計画の土地利用については、都市計画マスタープランと整合を図りながら、設定していきたいと考えている。しかしながら、都市計画のマスタープランの土地利用計画ほど詳細には総合計画では謳わないほうが良いのではないかと考えている、

との答弁がありました。

今後のスケジュールについては、前回の審議会での基本構想(案)に対する修正部分、今回の特別委員会での意見等を確認・検討・修正し、再度3月に審議会、特別委員会を開催いただき、確認とご意見をお願いし、一旦基本構想については暫定的に設定した上で、次年度から基本計画の策定に取り組んでいきたい、との説明がありました。

その他、多くの質疑がありましたが、主な審査経過についての報告とさせていただきます。

当委員会といたしましては、今後も策定委員会や審議会での取り組みを踏まえながら、「第六次栗東市総合計画の策定について」について更なる審査が必要でありますので、継続審査することといたしました。

以上、総合計画特別委員会の中間報告とさせていただきます。

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