定例会・臨時会

総合計画特別委員会

2019年12月4日

委員長報告

それでは、総合計画特別委員会の報告をさせていただきます。
当委員会は、付託を受けております「第六次栗東市総合計画の策定について」を審査するため、閉会中の10月19日と11月19日に、市長、副市長、政策監及び元気創造政策課長等の出席を求め開催いたしました。
 
まず、10月19日開催の委員会では、第六次総合計画策定と総合計画審議会の法的位置づけ、総合計画策定に関する基本方針、策定体制及びスケジュール、また、基礎調査及び市民アンケート調査についての説明を受け、審査を行いました。

当局からは、現在の状況は既に総合計画審議会、内部的には策定委員会、幹事会及び専門部会を設置し、市民アンケート調査の取りまとめを行っている。また、第六次総合計画策定の参考とするため、基礎調査の整理と市政動向の分析を行った段階である。
スケジュールについては、7月に総合計画審議会に諮問をし、今後構想骨子案を1月から2月頃に提示、そして平成31年度に入り4月頃に構想を設定、最終的には9月から10月頃には基本構想と基本計画をまとめ上げ、パブリックコメントを経て12月定例会での議決を予定しているとの説明がありました。

 以下、審査では、多くの質疑、意見がありましたが、その主なものを報告させていただきます。

 まず、策定スケジュールに関して、委員より「第六次総合計画を策定するにあたり、第五次総合計画についての総括はどのタイミングで行うのか。」との質疑に対し、当局から「現在、市民アンケート調査を実施しており、調査項目である第五次総合計画の評価に対する意見等を用いるとともに、特別委員会や総合計画審議会等においてご意見をいただきながら、できるだけ早い時期に総括を行う。」との答弁がありました。

 また、委員より、「学区別懇談会と各種団体ヒアリングはどのように進めていくのか。」との質疑に対し、当局より「学区別懇談会は、3月から4月にかけて9小学校区での開催となるため、都市計画マスタープラン策定時のヒアリングに合わせて実施していく。各種団体ヒアリングについては、1月から3月にできる限り多くの団体の意見等を反映させていきたい。」との答弁がありました。

次に、基本方針に関して、委員より「第五次総合計画より分かりやすい目標を設定した計画としていくとのことだが、具体的にどのような指標を用いるのか。」との質疑に対し、当局から「第五次総合計画は、市民からの意向調査が27項目あったが、過日の総合計画審議会において、項目が多すぎるとの意見も出されたことから、逆に目指すべき目標、指標については少し絞っていく。」との答弁がありました。

続いて、11月19日開催の委員会では、当局より第六次総合計画基礎調査、市民アンケート調査結果、基本構想の骨格(案)、社会潮流や本市の現状を踏まえた視点・方向性(案)について説明を受け、審査を行いました。

まず、第六次総合計画基礎調査について、委員より、「第六次総合計画策定後に見直しをされる各個別計画に関しては、第五次総合計画をもとにした各個別計画と乖離しないように考えていくとのことだが、第5次総合計画に引っ張られる、踏襲していくのではなく、良いもの、時代の変化に合わせて対応をすべきと考えるがどうか。」との質疑に対し、当局から「第五次総合計画の検証過程から第六次総合計画策定において、分かってくるところもあり、継続する事業もある。また、逆に第五次総合計画で謳われずに個別計画で謳われているものも中にはある。それらを精査するなかで、残すべきもの、取りやめるものを精査していく。」との答弁がありました。

次に、市民アンケート調査結果について、委員より「調査結果の回収数が621件で回収率が31.1%、この回収率で総合計画に反映していけるのか。」との質疑に対し、当局から「総合計画審議会でも同様の意見があった。前回が41%、前々回が36%の回収率である。一般的な基準としては600サンプルあれば一定の意向確認ができると統計上はされている。市民アンケートだけでなく、各種団体、9小学校区をまわるなかで、アンケート調査とともに第六次総合計画策定に役立てる。また多様な方のご意見をお聞きし、ヒアリングを実施していく。」との答弁がありました。

また、委員より、「アンケートの7割が市外から来た人で、自分たちが住んでいる場所を中心に回答されており、今の状況を反映しているかとは思うが、本市のまちづくりの基本としているゾーンわけは今後も揺るぎないことに、第六次総合計画においてもこのまま進めていってよいのかとの感じをもつが。」との質疑に対し、当局から「ゾーンわけでいくと、市街化区域であれば利便性が高く、買い物環境、交通の利便性、公共施設等々施設の立地についても市街化区域と市街化調整区域によって異なってくる。田園ゾーンに位置づけられている地域の方々の意見としては、もう少し利便性が向上するようなまちづくりにしてほしいとの回答をいただいている。」との答弁がありました。

次に、基本構想の骨格(案)について、委員より「総合計画の内容を具現化していくためには、高額な予算を必要とすることから、構想・基本計画の中に本市の財政状況等もある程度謳っていく必要があるのではないか。」との質疑に対し、当局から「本市にとって財政の健全化は、一番大きな課題であり、十分勘案しながら、将来に向けて財政の想定というような位置づけを計画の趣旨等に盛り込んでいきたい。」との答弁がありました。

次に、社会潮流や本市の現状を踏まえた視点・方向性(案)について、委員より「時代の変化等に対応できる視点や方向性として出してくださる意見等に対し、何でもできますでは、どうかと思う。限られた財政に関して、総合計画に明記していくべきとの意見があるなかで、内容についてはある程度選択と集中、優先順位をつけて対応していく必要があると思うが市としての考えは。」との質疑に対し、当局から、「10年経てば社会経済情勢は変わるので、その方向を見誤ることなく、計画を策定する必要があり、その視点などを明確に示すなかで、基本目標となるものについては出来る限り時代に即した表現にさせていただく。」との答弁がありました。

その他、多くの質疑がありましたが、主な審査経過についての報告とさせていただきます。
当委員会といたしましては、付託を受けております「第六次栗東市総合計画の策定について」は更なる審査が必要でありますので、継続審査することといたしました。

以上、総合計画特別委員会の中間報告とさせていただきます。

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