定例会・臨時会

産業廃棄物最終処分場対策特別委員会

2015年3月3日

委員長報告

産業廃棄物 最終処分場対策 特別委員会の報告を申し上げます。
当委員会は、付託を受けております「産業廃棄物最終処分場問題の早期解決に向けた対策について」を審査するため、2月23日に、市長、副市長、環境経済部長及び関係職員、また参考人として滋賀県 琵琶湖環境部 最終処分場特別対策室 室長、参事の出席をお願いし、開催いたしました。

委員会では、まず休憩中に、旧RD最終処分場内に試運転中の廃棄物選別施設の視察を行いました。

休憩の後、審査を再開し、
旧RD最終処分場にかかる経過、モニタリング調査結果、底面遮水工における事前調査ボーリングの結果、鉛直遮水壁の施工、選別施設の稼動、責任追及の状況について、報告と説明を受けました。その後、委員から質疑がありました。

主な内容は、

底面遮水工における事前調査ボーリングの結果について では、
●ボーリング調査はいつ終えるのか。

 との質疑に、

 2月20日に未調査部分の結果が判明した。No.12は外側に広がった範囲で粘土層を確認した。想定より膨らんだかたちで欠損範囲が広がってきている状態が確認できた。底面遮水工の範囲が広がることになり、掘削の量や範囲が増えることになる。今後計画の見直し等含めて考えていく。

●掘削予定はどれくらい増えることになるのか。また最終年度までに工事は間に合うのか。

 との質疑に、

 1万5千 立方メートルから2万 立方メートルくらい増えるかと考えているが、工期延長までは考えていない。

また、鉛直遮水壁の施工について では、
●周辺自治会との協定を結ぶ際、全てごみを除いたうえで遮水壁を作るのではなかったか。

 との質疑に、

 ごみが出てきたら、良質土に置き換えて施工するという説明をさせていただいている。

 との答弁がありました。

選別施設の稼動について では、多くの質疑がありました。
●一日どれくらいの量を選別し、スケジュールどおりに進んでいるか。選別施設稼動の期間は。騒音の心配は。

 との質疑に、

 設計上は一日300立方メートルの処理を行うとなっていたが、330立方メートルの処理能力を備えた施設となっている。順調に運べば期間内に終わると考えている。実質5年の稼動期間となる。騒音は今のレベルであれば問題ないと考えている。

●これから気候が変化していくが、乾燥ヤードの面積は大丈夫なのか。

 との質疑に、

 粘性度が高く、水気が多いと処理がしにくい状態となるので、その際は選別助剤の投入量を変えるなど工夫を凝らしながら一定の処理ができるよう考えていきたい。

また、
●場内の換気は。

 との質疑に、

 サイクロンセパレータと集塵機を設けており、粉塵等が出ないような構造としている。

また、
●ふるいを二重にしたということだが、埋め戻しのものや出てくるものの比率が変わることはあるか。

 との質疑に、

 精度が高まるということで、選別後の埋め戻しができる土の割合が若干なりとも増えることを考えている。

また、
●選別土の仮置きヤードは8枠あるが、1枠どれくらいの大きさでどの程度のサンプルで検査するのか。

 との質疑に、

 300立方メートル毎に1サンプルをとり、適合確認分析を行い、そこで検査の結果がよければその土を全部埋め戻しにまわす。だめであればその区画は全部だめということで搬出処分することになる。

また、
●夏に向かって暑くなるが、騒音、粉塵への対処は。

 との質疑に、

 まったく音がしないというふうにはできないので、受忍していただくしかないが、粉塵については施設をテントで覆っており、外の作業では適宜散水を行っているので大丈夫と考えている。

次に、その他 で 浸透水処理水の場内における循環利用について、
●浄化されて下水道に流せる状況になった水を利用するのか。

 との質疑に、

 水処理施設で一旦処理し、大丈夫な状態の水を使い、さらに残った水は元の処理施設に戻して処理したうえで放流する。

 との答弁がありました。
 以上、当委員会の主な審査結果報告とさせていただきます。

 市長より、2次対策工が着実に履行されるようしっかりと見ていくこと、2次対策工が完了したのちに最終処分場が安定するかを確認し、万が一不測の事態が生じたときには原因究明と対策に万全を期すこと、最終処分場の跡地利用は有益な土地利用が展開されるよう県と協議をしていくこと、の市の考え方を示されました。

 当特別委員会では「産業廃棄物最終処分場問題の早期解決に向けた対策について」平成23年9月2日の第1回目の委員会より、審査をしてまいりました。現在では1次対策工が終了し、2次対策工が施工されるに至っております。市民の皆さんの思いをどれだけ届けられたのか反省の残る面もございますが、ここまで対策が進んだことに、この特別委員会として一定の役割を果たしたのではないかという認識のもと、全員一致で終結すべきものと決しました。

 審査にご協力いただきました関係者の皆様方にお礼を申し上げ、当委員会の審査結果報告とさせていただきます。
 よろしく、ご審議のほどお願い申し上げます。

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