<常任委員会>
定例会・臨時会

環境建設常任委員会

2021年12月22日

委員長報告

環境建設常任委員会の審査の経過と結果の報告を申し上げます。
当委員会は、休会中の12月16日に開催し、今定例会において付託を受けました議案 5件についての審査を行いました。
審査のため出席を求めた者は、副市長・関係部長・次長・課長等であります。
それでは順次報告を行います。

まず、議案第91号 栗東市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定については、

委員から、
地区計画において建物の大きさ等を含めて制限をかけている。建築物の制限を条例化することによって、どのような効果があるのか。
との質疑に対し、
当局から、都市計画法により、一定の制限は定まっているが建築出来ないことではない。条例を定めることによって、建築基準法による制限がかかり、実効性のある地区計画になる。との答弁がありました。

また、委員から、
建築物の最高限度35メートルはかなり高いと思う。当該地区の周辺の状況も配慮した上、想定される建物の高さはどれくらいか。
との質疑に対し、
当局から、事業者から具体的な計画が出ていないが、近くに古高工業団地もあるので連続性から突出した高さにならないと考えている。との答弁がありました。

また、委員から、
北中小路工業団地地区の文化財調査が遅れていると聞いている。開発工事までのスケジュールと、文化財調査の進捗状況は。
との質疑に対し、
当局から、文化財調査であと2年半程度、開発工事を加えると3年半程度かかる状況である。との答弁がありました。

また、委員から、
想定より開発までの期間が長期に及ぶと認識しているが、住民への説明等はどう考えているのか。
との質疑に対し、
当局から、地元への説明は2月の都市計画審議会後、住民理解が得られるよう、十里自治会に対する開発説明に市も4回同行している。その中で立地企業からコロナ禍と文化財調査の状況から建築計画を見直している状況を説明され、建築計画が決まれば地元及び周辺自治会に改めて説明をすると約束されている。との答弁がありました。

その他多くの質疑の後、討論は無く、採決の結果、全員一致で原案どおり可決すべきものと決しました。

次に、議案第93号 栗東市 道路線の認定については、

委員から、
東部六地蔵東西線について、幹線道路の位置づけだと考えるが道路幅員が広いと思うが。
との質疑に対し、
当局から、産業拠点の幹線道路として基本幅員を12メートルで計画している。このことは、開発に必要な道路幅員は、都市計画法の趣旨から市の開発基準において、9メートル以上となっており、これに歩道を含めて12メートルの幅員が必要と判断している。との答弁がありました。

また、委員から、
名神のオーバーから先線が市道認定されていない理由はなにか。
との質疑に対し、
当局から、認定をすると道路法の制限がかかる。土地利用を計画される場合、土地の形質の変更などに許可が必要となる。名神をオーバーする部分はネクスコに対する制限も出てくるので、東部地区の整備を進めている中で、現状できる部分について認定している。との答弁がありました。

また、委員から、
以前、東部開発の説明いただいたときに六地蔵団地前道路の県道交差点と、東西線とをつなぐような計画を聞いたことがある。今回は、草津倉庫の進入道路の延長で提案されている。これは将来的に大きく変わる可能性はあるのか。
との質疑に対し、
当局から、栗東信楽線と六地蔵団地道路との交差部への接続計画は、過去の予備設計で行っており、これを将来計画として生かしつつ、企業立地の操業時期に合わせ、一旦は草津倉庫進入の既存市道を活用した整備をしていきたい。との答弁がありました。

その他多くの質疑の後、討論は無く、採決の結果、全員一致で可決すべきものと決しました。

次に、議案第94号 指定管理者の指定について(自然活用総合管理棟)は、
委員から、
自然活用総合管理棟の採点結果を見みると、委員3名は不適合の採点をしている、講評においても施設の利用促進や有効利用に関して意見があったことについてどう考えているのか。
との質疑に対し、
当局から、コロナ禍で厳しい中、堅実な経営をされているところが評価をされて指定管理者の候補者として選定されたが、意見については、新しい提案が難しいところが弱さとして見えたと考えている。今後はコロナ禍の状況を鑑みて、また、新しい提案をされていくことを考慮していきたい。との答弁がありました。

また委員より、積極的な姿勢が今のところ見られない気もするので、魅力のある施設に、持っていってほしい。今後改善してもらうように伝えていただきたい。との意見がありました。

その他多くの質疑の後、討論は無く、採決の結果、全員一致で可決すべきものと決しました。

次に、議案第95号 指定管理者の指定について(こんぜの里バンガロー村)

委員から、
バンガロー村は木造建築物として30年ほど経過しており経年劣化も心配する。施設の状態は大丈夫なのか。
との質疑に対し、
当局から、本年度ペデストリアンデッキの改善を行った。経年劣化の部分ついては、逐一チェックを行い管理者等のヒアリングや平成28年から改修したデータを参考に取り組んでいる。との答弁がありました。

また、委員より、
木造の建築物は耐用年数が35年である。バンガロー村は建設から30年ほど程経過している。行政は費用対効果を求めていく責務がある。修繕を繰り返すだけでなく、今後の在り方検討において閉鎖ということも含めて検討していただきたいとの意見がありました。

質疑の後、討論は無く、採決の結果、全員一致で可決すべきものと決しました。

次に、議案第96号 指定管理者の指定について(森林体験交流センター)

委員から、森林体験交流センターは栗東ならではの大変貴重な施設だと認識しており、観光協会が指定管理者になって安堵しているが、この点について見解は。
との質疑に対し、
当局から、山の施設についてはそれぞれの条例の目的を達成すると共に、いかに観光客を取り込むかが、非常に重要になってくる。観光協会の応募によって、多様な申請者より選考出来たことは、大きな意味があると思っている。今後3年間、新たな形で管理・運営をしていただく中で、今後の在り方を検討する上で、大きな参考になると認識しており大いに期待をしている。との答弁がありました。

また、委員から、
元々は1者が4施設の指定管理者を受託していたことで円滑に行っていたものが、3者にわかれることにより、送迎バスなどの共用部分で不都合は発生しないのか。お互いの足を引っ張るようなことにならないように指導されたい。
との質疑に対し、
当局から、バス等の連携については、申請者のプレゼンテーションで関連施設との連携を図っていきたいと、うたっており、食事についても、最初の間はケータリングを中心に行いたいという話も聞いているので、そういった意味でも協力されると考えている。との答弁がありました。

また、委員から、
観光協会が指定管理者に選定され、実績がない中で、講評では期待していると記載がある。市はどのような期待をされているのか。
との質疑に対し、
当局から、山のあり方の検討の中で、条例に基づき使用方法は限られてはいるが、市民アンケートを行い、条例やアンケート結果をもとにサウンディングに取り組みたいと考えている。そういった中で、観光協会には、新たな提案を期待しており、その場合は、条例改正等も含め施設の使い方をより良く出来るよう考えて行きたい。との答弁がありました。

また、委員から、
コロナ禍が収束に向かっている中で、観光は栗東市にしても大きなテーマであり、その中で新たに指定管理されることについて、どういう方向を見据えているのか。
との質疑に対し、
当局から、まず市民ニーズをつかみたいというのが1番にあり、条例の目的以上の使い方を探りたい。また、民間の目線から意見を聞ききたいと思っており、共に考えて行く仲間として、山の在り方の検討の中に入っていただきたい。との答弁がありました。

その他多くの質疑の後、討論は無く、採決の結果、全員一致で可決すべきものと決しました。

以上をもちまして、当委員会に付託されました案件の審査結果の報告といたします。
よろしくご審議いただきますよう、お願い申し上げます。

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