2015年3月24日
環境建設常任委員会の審査の経過と結果の報告を申し上げます。
当委員会は、休会中の3月16日、17日、18日の3日間にわたり、付託されました 15議案 の審査を行いました。
審査のため出席を求めたものは、副市長、技監、所管の各部長、課長であります。
それでは、順次報告をいたします。
まず、議案第12号 栗東市 工場等 誘致に関する条例の一部を改正する条例の制定について、
委員から、奨励(しょうれい)措置の特例期間が5年間延長となることで、見込まれる収入と奨励額は。との質疑に対し、当局から、奨励(しょうれい)措置の対象企業の立地件数によるため、現段階では把握できない。基本計画において目標値を定めており、
・企業の立地件数「5件」、
・製造品 出荷額等増加額「178億円」、
・新規雇用創出人数「260名」、
・付加価値額「1,085億円」を目指す。との答弁がありました。
そのほか質疑がありましたが、討論もなく、採決の結果、賛成多数で原案のとおり 可決すべきもの と決しました。
次に、議案第14号 栗東市 道路占用料条例の一部を改正する条例の制定について、
委員から、どのような基準で占用料の単価を改正するのか。との質疑に対し、当局から、道路法施行令の改正に伴う条例改正であり、法施行令の別表で定められている第2級地の占用料に整合するよう改正するものである。との答弁がありました。
そのほかも質疑がありましたが、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり 可決すべきもの と決しました。
次に、議案第17号 栗東 市道路線の廃止 については、
質疑、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり 可決すべきもの と決しました。
次に、議案第18号 栗東 市道路線の認定 について、
委員から、十里1号幹線は、整備された後に市へ移管されるよう、県へ求められたい。との意見が出され、当局から、当該路線は現在、県により補修中であり、現地確認を行う中でも補修を求めていく。との回答がありました。
そのほかも質疑がありましたが、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり 可決すべきもの と決しました。
次に、議案第20号 平成26年度 栗東市 一般会計補正予算(第6号)についてのうち 関係する歳出、歳入・その他事項 について、
委員から、農地集積協力金の交付対象である集落とは。また、その金額の内訳は。との質疑に対し、当局から、当初予算で、
・下戸山「588万2千円」、
・上砥山「1,045万8千円」、
・岡「52万4千円」である。との答弁がありました。
また、委員から、里山リニューアル事業委託料の補正内容は。との質疑に対し、当局から、当初2箇所の事業を予定していたが、うち1箇所において県の単価(1箇所につき70万円)では採算がとれず、実施できなかったことによる減額補正である。との答弁がありました。
また、委員から、林道および治山施設における災害復旧費の財源組替の内容は。との質疑に対し、当局から、治山施設については、民有地が起債の対象外となった。また、林道については、補助裏を100%にするため充当したものである。との答弁がありました。
また、委員から、工場誘致事業における 法定外公共物 測量調査負担金 の補正の内容は。との質疑に対し、当局から、市内企業の敷地内にある里(り)道(どう)水路(すいろ)が対象である。経緯としては、昭和30年代後半に、当時、地元と町が誘致した際に、この里道水路を3者とも部落有財産という認識で売買契約を進めていたが、法定外公共物として残ったものであり、市としても一定、その責を負うということから、払い下げを条件として測量費を負担するものである。との答弁がありました。
また、委員から、既存民間建築物 耐震診断 促進事業等補助金の事業内容、及び、補正の内容は。との質疑に対し、当局から、
①既存民間建築物 耐震診断 補助金交付事業、
②木造住宅 耐震バリアフリー改修工事補助金、
③木造住宅 耐震化 緊急支援事業、
④民間建築物 アスベスト含有調査事業費 補助金交付事業 の4事業である。また、今回の補正は実績による減額であるが、大きく占めているものとして、既存民間建築物 耐震診断 促進事業等補助金の「特定建築物」において、当初の予定4件に対して、補助対象が1件となったことに加え、今年度の申請に間に合わなかったことから、来年度に申請されることとなった。との答弁がありました。
質疑の後、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり 可決すべきもの と決しました。
なお、関係する歳入・その他事項については、可決すべきものと決した旨、総務常任委員会委員長に報告いたしました。
次に、議案第24号 平成26年度 大津湖南 都市計画事業 栗東新都心 土地区画整理事業 特別会計補正予算(第2号)について、
委員から、補正内容の詳細説明を求める質疑がありましたが、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり 可決すべきもの と決しました。
次に、議案第25号 平成26年度 栗東市 公共下水道事業会計 補正予算(第3号)について、
委員から、面整備工事に伴う実施設計業務委託の対象区域は。との質疑に対し、当局から、国道沿線の下水道未整備区域が対象で、六地蔵地先から林地先までの区間の業務を平成27年度に繰り越すものである。との答弁がありました。
そのほかも質疑がありましたが、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり 可決すべきもの と決しました。
次に、議案第26号 平成27年度 栗東市 一般会計予算についてのうち、関係する歳出、歳入・その他事項 について、
多くの質疑がありましたが、そのうちの主なものを報告いたします。
まず、環境経済部関係では、委員から、市内における不法投棄の発生状況は。との質疑に対し、当局から、平成25年度 43件、平成26年度 53件(うち警察対応が4件)である。との答弁がありました。
また、委員から、環境センター管理運営経費のボイラー法定点検等委託料の内容は。また、工事請負費の内容は。との質疑に対し、当局から、委託料は、ボイラーの部品交換等を含めた年1回の法定点検のほか、クレーンの整備、消防設備点検、環境調査等を実施するものである。また、工事請負費は、環境センターを運転管理する制御システム耐用年数が切れ、これを更新するものである。なお、制御システム以外の設備についても、機能維持のための補修を随時行い、年次的な計画を立てながら長寿命化を図りたい。との答弁がありました。
また、委員から、使用済小型家電等の実証実験とはどのようなものか。との質疑に対し、当局から、環境センターでは先行して、搬入された破砕ごみの中から小型家電等を不燃資源物として選別して分けている。そのほかの回収方法として、集団回収のイベント開催や、専用ボックスによる回収等を考えている。との答弁がありました。
また、委員から、新規就農総合支援事業による成果は。との質疑に対し、当局から、青年就農給付金の対象者 個人3名、夫婦1組の予算を計上している。5年間の経営計画を立てていただく中で、1年ごとに成果を確認している。との答弁がありました。
また、委員から、現在、集落営農されているのは何集落か。また、市は、人・農地プランの計画性を確認や指導を行っているのか。との質疑に対し、当局から、対象集落は28地区あり、そのうち、人・農地プランを策定されているのは19地区である。まだ策定されていない地区では、農地の利用規程等を作ってもらい、将来の営農について常に話をしている。また、後継者対策については、中間管理機構等を活用しながら、将来の担い手を呼び込みながら実施していく。との答弁がありました。
また、委員から、中山間地域等直接支払交付金の対象集落とその面積は。との質疑に対し、当局から、走井の1.3ヘクタールをはじめ、ほか7集落が対象で、合計5.1ヘクタールである。との答弁がありました。
また、委員から、有害鳥獣防除事業の原材料費1,246万5千円の内訳は。との質疑に対し、当局から、7集落で5,440メートルの防護柵を設置するものである。との答弁がありました。
また、委員から、商工会館バリアフリー対策事業補助金の内容は。との質疑に対し、当局から、商工会館における洋式トイレの設置、階段への手すり設置に係る工事、及び、エレベーターの耐震や構造に係る調査費用に対して補助を行うものである。との答弁がありました。
また、委員から、新規事業として「くりちゃん」の県外進出大作戦事業とあるが、具体的にどこへ進出する予定か。との質疑に対し、当局から、名古屋、大阪、京都、NEXCO(ネクスコ)中日本のキャンペーン、栗東ステークス、ゆるキャラのイベント(鳥取県、彦根市)への参加を考えている。広域的に進出して、広くPRしたい。との答弁がありました。
次に、建設部関係では、委員から、国庫補助道路新設改良事業の工事請負費の内容は。との質疑に対し、当局から、名神安養寺 南側(みなみそく)道(どう)線(せん) 道路築造、小柿苅原線、下末(しもすえ)竹西(たけにし)ノ(の)森(もり)線(せん) の歩道整備道路改良、小野六地蔵線、下鈎野尻線 の舗装修繕、橋梁 長寿命化修繕の計6工事を実施するものである。との答弁がありました。
また、委員から、市道維持管理事業の橋梁(きょうりょう)定期点検委託料と、国庫補助道路新設改良事業の橋梁補修設計業務委託料の内容は。との質疑に対し、当局から、橋梁(きょうりょう)定期点検委託は、道路法の改正に基づき市内361橋(きょう) 全てを近接(きんせつ)目視(もくし)で5年に1回の頻度で定期点検を行うものである。また、橋梁(きょうりょう)補修設計業務委託料は、緊急輸送路を含めた88橋(きょう)の補修工事のための詳細設計を行うものである。との答弁がありました。
また、委員から、単独道路新設改良事業で、安養寺地先の浸水対策としてピットを作るとのことであるが、それにより期待される効果は。また、上下水道移設負担金との関係は。との質疑に対し、当局から、葉山川の改修が進むまでの暫定仮設構造物として、雨水等を葉山川へ放流できるようピットにポンプを設置する工事であり、降雨量や放流先の水位等によるが、今までより浸水する頻度が減ることを期待している。また、ピットの埋設に伴って上水道の移設が必要となることから、その負担金を計上している。との答弁がありました。
また、委員から、河川改良維持事業の安養寺地区雨水排水ルート検討業務委託の内容は。との質疑に対し、当局から、新開(しんかい)川(がわ) 沿線の安養寺七丁目 川辺上鈎への浸水被害軽減を図るため、雨水幹線へ接続する排水ルートの調査を行うものである。との答弁がありました。
また、委員から、市営住宅維持補修事業の市営住宅改修工事設計委託料と市営住宅長寿命化改修工事の内容は。との質疑に対し、当局から、平成27年度に計画している安養寺団地と大橋団地の工事に係る設計委託料とその工事費、及び、空き家の改修工事に係る工事費である。との説明がありました。
そのほかにも多くの質疑がありましたが、討論もなく、採決の結果、賛成多数で原案のとおり 可決すべきもの と決しました。
なお、関係する歳入・その他事項については、可決すべきものと決した旨、総務常任委員会委員長に報告いたしました。
次に、議案第31号 平成27年度 栗東墓地公園 特別会計予算について、
委員から、現在、墓地の空き区画はあるのか。との質疑に対し、当局から、現在、5区画の空き区画があり、11月を目途に募集を行う予定である。との答弁がありました。
そのほか質疑がありましたが、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり 可決すべきもの と決しました。
次に、議案第32号 平成27年度 大津湖南 都市計画事業 栗東駅前 土地区画整理事業 特別会計予算について
及び、議案第33号 平成27年度 大津湖南 都市計画事業 栗東新都心 土地区画整理事業 特別会計予算についての2議案は、
質疑、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり 可決すべきもの と決しました。
次に、議案第34号 平成27年度 栗東市 水道事業会計予算について、
委員から、給水管のうち、耐震化できている割合は。との質疑に対し、当局から、交換が済んでいる耐震管、及び、土質的に十分な強度が得られている既設管を合わせて、29.3%である。との答弁がありました。
そのほか質疑がありましたが、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり 可決すべきもの と決しました。
次に、議案第35号 平成27年度 栗東市 公共下水道事業会計予算について、
委員から、上水と下水で貸倒引当金(かしだおれひきあてきん)の額に大きな差があるが、その理由は。との質疑に対し、当局から、上水道は以前から給水停止による徴収機会が作れたことに対し、下水道ではそれができなかったという経過がひとつの要因である。平成22年から、使用料を一括請求できるようになったことで収納率は伸びてきている。との答弁がありました。
そのほか質疑がありましたが、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり 可決すべきもの と決しました。
次に、議案第36号 平成27年度 栗東市 農業集落排水事業 特別会計予算について、
委員から、将来的に公共下水道に接続する計画はあるのか。との質疑に対し、当局から、観音寺地域については、費用対効果の面で現実的ではない。浅柄野地域については、将来的に公共下水道へ接続することもひとつの手法であると考える。との答弁がありました。
そのほか質疑がありましたが、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり 可決すべきもの と決しました。
次に、議案第37号 平成26年度 栗東市 一般会計補正予算(第7号)についてのうち 関係する歳出、歳入 について、
委員から、プレミアム付き商品券の発行冊数を「17,500冊」とされているが、すべて消化できるのか。との質疑に対し、当局から、多くの方に積極的に活用いただき、消費喚起を図りたい。また、事業実施後にはアンケート調査を行い、今後の取り組みについて検証する。また、商品券については、どなたでも購入していただけるが、市内の事業所のみで使用できるもので、5月頃に事業所の募集を行いたい。1,000円以上の消費に対して商品券1枚を使用でき、お釣りは出ない。との答弁がありました。
また、委員から、こんぜ周遊バスの料金設定は。また、バス停は作るのか。との質疑に対し、当局から、料金については、現在協議中であり、一日フリーパスを600円とすることを考えている。また、停車場所は、手原駅、コミセン金勝、大野神社、九品の滝、泣き地蔵、道の駅こんぜの里、金勝寺である。バス停の看板は、4月の運行に間に合うよう明示する。との答弁がありました。
また、委員から、こんぜ周遊バスの手原駅から金勝寺までの所要時間と便(びん)の間隔は。との質疑に対し、当局から、所要時間は約40分であり、手原駅から出る行きの便(びん)は、8時台・10時台・12時台 の3便、また、金勝寺から出る帰りの便(びん)は、11時台・14時台・16時台 の3便(びん)である。なお、道の駅「こんぜの里」では、到着から発車まで10分間程度停車するが、その他の停留所では、降車後約1時間で次の便が来るようになっている。との答弁がありました。
また、委員から、単年度で終わることなく、計画性を持って事業に取り組まれたい。との意見があり、当局から、金勝山のハイカー、金勝寺の訪問者以外の方の交通手段として利用していただき、観光客の集客増による波及効果を期待している。単年度ではなく、将来を見据えて進めていく。との回答がありました。
そのほか質疑がありましたが、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり 可決すべきもの と決しました。
なお、関係する歳入については、可決すべきものと決した旨、総務常任委員会委員長に報告いたしました。
以上をもちまして、当委員会に付託されました案件の審査結果の報告といたします。ご審議いただきますようよろしくお願い申し上げます。