代表・個人質問

個人質問

2014年6月16日

議事録

 再開 午後 3時25分
○議長(髙野正勝君)
 再開いたします。
 次に、12番 田村隆光議員。
○12番(田村隆光君)登壇
 それでは、通告の機会を得ましたので、個人質問をさせていただきたいと思います。
 テーマは、商標登録・特許を活かしたまちづくりということで質問させていただきます。
 近年、特色ある地域づくりやまちおこしの一環として、地域の特産品等を他の地域のものと差別化を図るための地域ブランドづくりが、全国的に盛んになっています。このような地域ブランド化の取り組みでは、本市でも、市長が施政方針の中で、地域ブランド戦略の一環として「栗東ブランド」の発掘と創出。そして、それをまちの元気につなげていくと述べられています。しかしながら、企業商品だけでなく地域の特産品やキャラクター、サービスなど、どこに行っても数えきれないほどの地域ブランドであふれかえっている昨今、地域資産として確立したブランドを構築することが非常に困難なのは事実です。
 本市として、日本を代表するような観光資源や地域資源の乏しい地域においては、知的財産や地域資源を価値ある資産として創造し、活かしていくことで地域間競争に勝ち抜くべきであり、まさにブランディングの重要性が求められていると思います。その取り組みとして、「商標登録制度」や「特許制度」を活かした栗東ブランドの育成が、今後、重要となってくるのではないでしょうか。
 まず、近年の地域ブランド化の傾向として、平成17年の商標法の一部改正、そして、平成18年の「地域団体商標制度」がスタートしたことで、地域の特産品にその産地の地域名を付すなど、地域名と商品名からなる商標が使用できるようになり、これらの地域ブランドを商標制度において、商標権としてより早く、より適切に保護することが可能となりました。昨年9月までに、日本全国から各地の特産品の名称を中心に1,044件の地域ブランドが出願され、その内、551件が地域団体商標として商標登録されているとのことです。そして、現在、世界では既に導入済みですが、「音」や「色合い」などを商標として登録できる動きが広がっており、パソコンを起動した際に流れるメロディーや、久光製薬のテレビコマーシャルなどで流れる、わずか4つの音でできている皆さんご承知の「♪ヒサミツ♪」のメロディーは、既に12カ国でサウンド商標として登録されており、さらに7カ国に出願しているとのことで、今後、こういった知的財産権の保護や権利化は進んでくるでしょうし、日本でも、本年3月に「音」や「色合い」が商標できるようになる改正案が閣議決定されましたので、今後、法制化へと向かっていくと思います。また、現行法上、地域団体商標の登録主体は事業協同組合等に限定されていましたが、今後、商工会、商工会議所及びNPO法人を商標法の地域団体商標制度の登録主体に追加し、地域ブランドのさらなる普及・展開を図っていくという流れになっています。
 そこで、当市の商標登録の状況についてお尋ねいたします。
 本市では、本年2月7日に「くりちゃん」が紙類・文房具類として商標化されましたが、その他の商標化されているもの、現在申請中のもの、あるいは、今後、商標化を検討されている特産品や地域資源などはありますか。また、地域団体商標制度で、登録主体が商工会、商工会議所及びNPO法人にまで拡充されたことによる市の対応についてお尋ねいたします。
 次に、「特許制度」についてですが、これも地域資源としての知的財産を権利化、そして保護し、有効に活用しようということでは重要な制度です。
 本市も中小企業振興にかかわる施策として、融資制度や補助金などを実施していますが、市内に立地する中小企業には、さまざまなアイデアやノウハウといった広い意味での知的財産がありますが、こうしたものを特許権として権利化したり、または活用することによって企業体質の強化、事業の新たな展開を図れるのではないでしょうか。
 国でも、その実効性をあげるために、平成23年4月から、地財総合支援窓口を都道府県に設置し、中小企業の多岐にわたる相談ニーズに応えるべく、知的財産の専門家や支援機関と連携して、解決を図っていくワンストップサービスのシステムを導入しました。
 滋賀県でも、一般財団法人滋賀県発明協会が、この地財総合支援窓口を担い、中小企業等が企業経営の中で抱えるアイデア段階から事業展開までの知的財産に関する悩みや課題を一元的に受け付け、知的財産に携わるさまざまな専門家や支援機関と協働して、その場で解決を図ることとしています。しかしながら、市内の企業関係者の方々と、こうした仕組みや動きについて話しますと、ほとんどの方がご存じなく、活用するところまで至っていないようであります。これらのことを浸透させ有効活用するためにも、相談体制のあり方が問われていると思いますが、本市の場合、中小企業のみならず個人も含め、知的財産の権利化や保護、活用等における相談体制はどうなっているのでしょうか。
 また、中小企業には、そこでしかつくれないものや匠の技があり、その過程で得たヒントやアイデアも少なからず存在する中で、それらをどう事業と結び付けていくのか、中小企業のアイデアが発想のレベルにとどまるのか、実験してみる価値があるのかなど、より深く研究するためにも、大学や専門機関との連携も重要です。
 お尋ねしますが、本市の中で、大学と地元企業との間で、知的財産関連で何らかの交流はあるのでしょうか。
 また、本市として、それらのマッチングに関して何かサポート体制はあるのでしょうか。
 最後に、「産業振興」や「元気なまち栗東」を創造するうえで、こういった市民や市内の農業従事者、そして市内の中小企業の持つ知的財産を発表し合えるイベント、例えば、“ハッカソン”や“栗東〇〇グランプリ”の開催などにより、イノベーションが起こってくると思いますが、いかがでしょうか。所見をお尋ねします。
 以上、答弁をよろしくお願いいたします。
○議長(髙野正勝君)
 順次、答弁を求めます。
 環境経済部長。
○環境経済部長(山口克己君)登壇
 商標登録・特許を活かしたまちづくりについてお答えします。
 一点目の「くりちゃん」の商標登録については、第16類「紙類、文房具類」の商標登録を申請しております。なお、現在のところ、くりちゃん以外の商標登録を検討している特産品や地域資源はございません。
 次に、二点目の商標法改正に基づく本市の対応については、地域ブランドのさらなる普及・展開を図るために、栗東市商工会及びNPO法人等による新たな特産品等の開発に際しまして、商標登録を促すとともに、本市ブランドの確立に向けて協議、調整を進めてまいります。
 次に、三点目の本市における知的財産に関する相談体制については、滋賀県が窓口となっており、本市にあります滋賀県工業技術総合センター内に「知財総合支援窓口」が設置されております。こちらでは、無料相談のほか弁護士、弁理士、中小企業診断士等の専門家の派遣による支援を受けることができることから、これらとともに施設を紹介しております。
 次に、四点目の大学と地元企業との交流につきましては、現時点においては、交流に関する情報は得ておりませんが、現在、進めている商工振興ビジョンに基づき企業等へのアンケートを実施し、状況把握に努めてまいります。また、サポート体制についても、産学交流のためのニーズを把握したうえで、大学とのマッチングを検討してまいります。
 最後に、五点目の知的財産に関するイベントについては、ユニークですぐれた製品や地域の人々に欠かすことのできないサービスを行っている中小企業及び小規模企業を認証する「認証制度の設立」を検討しており、認証取得企業の紹介やメディアへの積極的な働きかけにより、企業のブランド力や認知度の向上に努めてまいります。
○議長(髙野正勝君)
 12番 田村隆光議員。
○12番(田村隆光君)
 答弁ありがとうございました。
 幾つか追加質問をさせていただきたいと思いますが、まず、くりちゃんが、この2月7日に商標登録されたということで、20149079で商標出願登録ができているということでありますが、これにつきましては、よろしいことかなと思いますが、このくりちゃんについては、いわゆるイメージ図が商標登録されているわけですが、今、時代の流れといいますか、世間を見てみますと、ひこにゃんから始まりましてですね、せんとくん、くまモン、今、ふなっしー、ふなっしーは個人ですけれども、ある意味でいうと、立体商標が主体になっています。その中でも、特に、せんとくんについては、あの一帯で225億円の経済効果があったというふうになっていますし、せんとくん自体は奈良県の市の職員に辞令がおりています。そういった意味で、登録商標を立体商標ですが、そういったものを市のいろんなイベントにも活用しているという実態からいうと、栗東もくりちゃんのキャラクターを新しくつくりましたが、そういったこともやはり登録してですね、やっていくことも重要になるのではないかと思いますが、答弁の中では、くりちゃん以外は現在は検討していないよということですが、そういった立体的な商標についての登録の可能性については、いかがお考えでしょうか。
○議長(髙野正勝君)
 環境経済部長。
○環境経済部長(山口克己君)
 お答えをいたします。
 現在、出願しておりますのは、くりちゃんの名称も含めたデザイン、マスコット、そういったデザイン、着ぐるみも含まれる形の中での出願でございますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(髙野正勝君)
 12番 田村隆光議員。
○12番(田村隆光君)
 それでしたら出願に対してはいろいろな、これは16分類でされていますが、立体商標もほかの部分でもたくさんありますので、その辺も含めてですね、重複して登録したほうがいいのかなというふうに思いますので、その辺はまた研究していただきたいというふうに思っているところです。
 そういった中で、商標というのは、いわゆる物言わぬセールスマンと言われるほど、やはり地道なものなのですけれども、市長はトップセールスをやっていただいていますが、一つの商標が登録されることによって、地域の特産品や地域資源をやっぱり発信していってくれるという効果を持っていますので、やはり有効活用すべきだというふうに思います。やはり、まちおこしの一つの手法だというふうに思いますので、この方法を、今後、検討されることは重要なことだというふうに思いますが、今度新たにですね、NPO法人とか商工会等々もできるような団体制度もできたわけですが、そこに行政は入れないわけですけれども、行政は従来の手続しかできないので難しいのですが、新たにNPO法人や商工会議所が主体者となれるというのが、かなり簡略化されておりますので、そういった意味からいうと、工業製品やお菓子類や、そして農業製品というものは、より地域名と商品名が重なった登録が可能になるのかなというふうに思いますが、その中でも、へそくりmanjuというのがありますが、そして、また、そこの安養寺のグリムさんの蹄鉄サブレ等々もありますし、上砥山のいちじくであったりですね、エゴマであったり、金勝のこんぜ清流米であったり、いろいろ地域、栗東としてはそれなり有名なものはあるのですが、実際これを全部検索かけてみますと、登録商標はどこにも見当たりません。ということは、逆にどこのまちもそういうことはやっていないということにもなりますので、例えば、蹄鉄サブレだったら、美浦トレーニングセンターの中でやったって全然、美浦村でやっても、全然それは理にかなう話ですので、先に取られたらどうするのだという話もあるのですが、だから、そういったことで、よりアンテナを広げてですね、物言わぬセールスマンを増やしていくことが、私はこのまちの一つの事業展開になるのかなというふうに思いますので、その辺については、よろしくお願いしたいのですが、今後、調整とか協議を進めてまいりますというふうにあります。ブランドの確立についてですね。この辺の細かなスケジュールなりその内容等がわかれば、よろしくお願いいたします。
○議長(髙野正勝君)
 環境経済部長。
○環境経済部長(山口克己君)
 お答えをいたします。
 先ほど答弁させていただきました内容の趣旨そのものは、いろんな形で各団体が、例えば、くり何々、くり何々というような形でどんどん展開をされていきますと、果たしてどれが栗東として本当に確立されるブランドなのかというような部分がございます。そういった部分をそういうふうな話が出た段階で、当然のことながら、先ほど言われました、それぞれの商標の登録される部分につきましては、製造あるいは生産、販売されている方々が行われるのが、第一義であるというふうに考えておりますが、当然のことながら、それではブランドとしても確立ができませんし、地域の活性化も図れるものではございませんので、市としては、そういった部分の中で、商標登録とかいろんな部分の制度を活用される形の中で、対応していただけるように促してまいりたい。そうした中で、今回の地域団体の商標登録の関係につきましては、先ほど申しましたように、それぞれの団体、あるいは生産者が個々に対応されていたのでは、なかなか栗東ブランドというようなものが確立し得ないというふうなことも考えられますことから、そういう意味で、今後、そういうふうな部分につきましては、そういった団体と協議、調整を図って、出願いただけるような段取りで持っていきたいなというふうに考えておりますが、現段階におきましては、ちょっとスケジュール的なものは持ち合わせておりませんので、よろしくお願いいたします。
○議長(髙野正勝君)
 12番 田村隆光議員。
○12番(田村隆光君)
 確かに、個々が出願してどうこうだという話もありますが、まず、個々の持っている価値観なり、付加価値を付けていくということについては重要なことだろうと思いますが、私が思っていますのは、行政やるブランド化の責任と個々の商業や工業や農業者がやる責任とは、おのずと違ってくると思いますので、行政としては、それを一つに取りまとめるという意味でいいますと、例えば、答弁のあとのほうに、認証制度のお話が出てきますが、まず、栗東市としては、例えば工業会、商工会議所であったりJAであったり、あとは観光協会であったりですね、そういったところの人にいろいろ集まっていただいて、栗東の名産や特産やサービスといったものを、例えば、栗東ブランドとして一つで売るということでいうと、例えば、栗東優駿、優駿というのは優秀な駿馬、馬と書きますが、栗東優駿という一つのブランドを立ち上げて、先ほど言いました、メンバーがその中で、栗東のこのいちじくは栗東優駿というブランドにふさわしいねとなればですね、袋の上に上砥山いちじくと張ってですね、栗東優駿という刻印を押すと、それが全国に出回れば、栗東のお菓子なのだというのがわかりますし、例えば、栗東の工業製品であるねじであったりいろんなものが、これは栗東優駿が押してあると、これは栗東市がちゃんとブランド化したものだといったことで、一つのやっぱり統一性が出てくると思うのです。だから、いろんなブランドがあるのではなくて、栗東市が工業製品やお菓子やそういう農業製品をチョイスして、これはやっぱり栗東のブランドにふさわしい製品だということで、商標登録化していくということは重要だと思いますので、まず、行政がやることは、一つのそういう大きなブランドを立ち上げるということが大事だと思いますので、そういったことも検討願いたいと思いますが、それで、今言いましたような各団体がそういうものを選んでいくということについては、認証制度の設立というのが、最後の答弁のほうにありますが、これをもう少し詳しく説明していただければありがたいです。
○議長(髙野正勝君)
 環境経済部長。
○環境経済部長(山口克己君)
 最初の栗東市といたしましては、しっかりコーディネーターの役割を果たす形の中で進めてまいりたいと、議員の意見も参考にしながら、しっかりと進めてまいりたいというふうに考えます。
 認証制度の部分でございますが、これにつきましては、平成25年度に策定をいたしました栗東市商工振興ビジョンの中で、いろいろ検討がされてきた形の中でうたい込んであるものでございます。これにつきましては、先ほど言われました、ユニークなもの、あるいは、すばらしい技術のものをですね、滋賀県が、例えば、2012年から始めましたココクールマザーレイク・セレクションというのがございます。こういったもので県内のすばらしい技術、匠の技でありますとか、あるいは、また、すばらしい製品、そういったものもいろんな形の中で応募をいただく、自薦他薦を問わずやられて、そして毎年10件、2013年から始まりましたので、現在、20件認証がなされております。こういったものを栗東バージョンとして認証していこうと、そして、滋賀県のこういった部分を、しっかりしたこういうふうなものが構築されておりますので、これを栗東バージョン向けにでき得ないのかなというふうな形で、中小企業振興会議の専門部会等の中で、今現在、考えていただいております。
 滋賀県の場合は、これらをこういった冊子に基づきまして、いろんなところへ配信をしておりますし、また、メディアにもいろいろまたそういった形の中で取り上げていただいているというような形の中で、その認知度をあげております。
 私どももそういった栗東バージョンのすばらしいものを認証しまして、それらをもとにいろんなところへ発信、あるいは、また、一般のみならずですね、企業の中でもそれらが、いわゆる異種間の業種がマッチングしてもらえるような、そういったいろんな部分での役割も果たしていくのではないかな。そういうふうな形の中で、今現在、考えているものでございます。
○議長(髙野正勝君)
 12番 田村隆光議員。
○12番(田村隆光君)
 大変すばらしいことだと思いますので、ぜひ県バージョンではなくて、栗東バージョンの中でいろいろ発展していただきければありがたいなというふうに思います。
 若干、戻りますけれども、いろんな商工会議所の方とか農業従事者の方もそうですが、いろいろと相談窓口の件について話をしますが、商標の話、特許の話で。全くそういう相談制度があることすら知らない方がたくさんいらっしゃいます。答弁の中では、上砥山にある工業技術総合センターの中で窓口があるよということですが、この利用率というのはどの程度なのか、おわかりであれば教えていただきたいと思います。
○議長(髙野正勝君)
 環境経済部長。
○環境経済部長(山口克己君)
 お答えをいたします。
 県の技術センターにございます利用率でございますが、平成25年度の相談件数実績といたしましては1,774件、その内、市内における個人事業者の件数は、108件であるというふうに聞いております。また、平成23年、平成24年のここ数年につきましても1,600件、あるいは、また、1,144件ぐらいと、こういった形で推移しているところでございます。ただ、この内容そのものにつきましては、ちょっと件数だけの掌握で、細かな内容につきましては、ちょっと県のほうに問い合わせいたしておりますが、ちょっと回答をいただけないというような状態になってございますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(髙野正勝君)
 12番 田村隆光議員。
○12番(田村隆光君)
 わかりました。
 市内の108件全てが、そういう商標登録の相談かどうかというのはわからないということですが、ただ、わからない中でも、行政のやるべき責任として商標登録するのには、弁理士とか頼めば15、6万円かかりますが、個人でやれば6、7万円でできるというような状況があるのですが、各自治体まだ多くはないですけれども、自治体の中ではそういう補助金制度、上限を5万円とか4万円に設定して、商標登録する場合には、指導も含めて相談も含めて補助金、助成金を渡しますよという制度もありますので、財政が許す範囲の中で、また検討していくことでですね、またそういうチャレンジする人もたくさんいらっしゃるのかなというふうに思いますし、今、聞きました、滋賀県全体でその工業技術総合センターを利用している人が1,700人を超えるというふうな状況ですが、そういった方を含めてですね、いろんな栗東市の中で、せっかく栗東市にある施設ですので、発表する機会等々があればですね、また、一つイベントとして盛り上がるのかなというふうに思いますので、その辺のことを長浜ドームであったり、いろんなところでいろんなフェアーをやっておられますけれども、それの栗東バージョンというのもやったっておもしろいのかなというふうに思いますので、ご検討を願えればと思います。
 それと、やはりこういった地域財産をしっかりと元気に活かしていくということになると、まず発掘から始まって、特許とか商標化の権利化、そして、それを広めていく、そしてマーケティングして、当然、最後には収益をあげていくということになろうと思いますが、行政としては、その一体的な支援が当然必要だというふうに思うのですが、今、県の窓口というのはわかるのですが、栗東市には直接そういう窓口はないと思いますが、そういう相談窓口をつくられることを、今後検討される予定というのはないのですか。
○議長(髙野正勝君)
 市長。
○市長(野村昌弘君)
 答弁させていただきます。
 大変ご提案いただきましたことは、重要なことだというふうに思っております。
 今の部長から答弁をるるさせていただきましたように、今現状としてはそういう状況にあるわけですが、しっかりと今、私どものある組織の中で、まずは情報の発信と情報の収集と、そして、今おっしゃっていただきました、相談の窓口体制というようなことも、どういうふうにできるかということは、十分内部的にも相談していきたいというふうに思います。
 一つ、紹介をさせていただきますと、例えば、話が前後するかもしれませんが、栗東産という部分で農業振興会でシールをつくっていただいて、統一的に発信をしていただいていたり、また、今、栗東のいろんなお店を紹介していただく雑誌等で、フリーペーパーになるのですが、お出かけという雑誌で、前は号外というところで、この6月27日にも出していただいたりとか、多くのいろんな紹介を、それぞれのところで民間の力をお借りしやらせていただいています。今年度やれるところ、みんなでそうした取り組みを進めておりまして、今、ご提案をいただきましたことも含めて、それぞれの分野でそれぞれの力が発揮される。そんな部分というのか、地域資源をもっともっと広げていけるようにしていきたいと思っております。
 貴重なご提案、ありがとうございます。
○議長(髙野正勝君)
 12番 田村隆光議員。
○12番(田村隆光君)
 そういった展開をされているということですが、そういったことでいうと、やはり専門的に栗東のものを広めていくということでは、アンテナショップの考え方も一つあろうかと思いますが、今、栗東におけるアンテナショップの実態、あるなしも含めてですが、市内、市外を含めてですが、どのようになっているのか教えていただきたいと思います。
○議長(髙野正勝君)
 環境経済部長。
○環境経済部長(山口克己君)
 ただいまの質問にお答えをいたします。
 アンテナショップにつきましては、現在のところございませんが、観光物産協会の1会員さんが、例えば競馬場、中京、あるいは、また、九州、北海道、そういったところで積極的に他の会員さんの商品を、そういった競馬場の開催期間を通じて、そこで個人的に対応いただいているケースはございます。ただ、そういった部分につきましては、観光物産協会のほうで事務局が取りまとめを行う形の中で、その事業が展開しやすいような体制づくりにされておりますので、報告をさせていただきます。
○議長(髙野正勝君)
 12番 田村隆光議員。
○12番(田村隆光君)
 わかりました。
 ぜひ、やっぱりそういった専門的に発信するシステムというのも、これから重要だと思いますし、もちろんこういうインターネットの時代ですので、箱物が必ずしも必要かということではないというふうに思いますので、その辺もご検討いただければと思います。
 最後になりますけれども、本日、市長が大変重要な決断をされました。そういった中でですね、今年は総合計画の見直しの準備も進められているというふうに思いますが、市長がずっと言われている、地域のブランド化というのは、これは決して計画ではないと思います。やはり戦略的にしっかりとマーケティングまで見据えた中での、一つの戦略を組むべきだというふうに思いますが、ぜひですね、このブランド戦略というのを、しっかりと市長の中で持っていただきたいと思いますが、そのブランド化に対する戦略の一端でもあれば聞かせていただいて、私の質問を終わりたいと思います。
○議長(髙野正勝君)
 市長。
○市長(野村昌弘君)
 お答えをさせていただきたいと思います。
 戦略まで今の段階である状況にはないわけですが、今申し上げました、栗東にあるいいものを、やっぱりみんなに知っていただくというところから始めたいと思っています。今、部長のほうの答弁で話がありました。この前の栗東ステークスにおきましても、あかりの演出におきましても、蹄鉄のサブレ、クッキーのほうも好評でしたし、栗東バームという部分で、火がついているようでございまして、いろんな形で皆さんが手に取っていただいて、食していただいて、何と栗東なのだなというようなことが感じていただけるような、そんな取り組みがどこかでできたらなということは思っております。広く農産物もそうでしょうし、今の申し上げた部分もそうでしょうし、全体的にみんなが、「なるほどな」と言っていただけるような部分が大変重要だと思っています。
 金勝の里のほうで、私も一時期動画等で紹介もさせていただいたのですが、シシ丼とかシシ肉の入ったコロッケでありますとか、結構売れているようでございまして、いろんなところでいろんな部分が形としてあらわれているというのが、今は現状でございます。先ほどありました、いちじくのほうも、シュークリームの中にいちじくのジャムが入っていましたり、いろんなところでいろんな副産物というものが生まれてきておりまして、それをもっともっと皆さん方に知っていただく努力を、まずは先頭切って私自身もさせていただきたいと思いますし、また、議員はじめ議会皆様方にもそうしたお願いをしたいというふうに思っております。みんなでいろんなことを話し合いもし、本当におもしろいこと楽しいことわくわくすることを、皆さん方にご提供できるように努力してまいりたいと思います。
○議長(髙野正勝君)
 12番 田村隆光議員。
○12番(田村隆光君)
 ありがとうございました。
 法律改正によって新たに「音」とか「色」とかいうのも商標化できるというふうになりました。この個人質問のこれを考えているときに、栗東の「音」って何だろうなと、栗東の「色」って何だろうなということもいろいろ考えておりますが、なかなかその音なり色というのが、まだ私の中には出てきません。そういったありとあらゆるものをやっていく。要するに、ブランド化するということは、先ほども言いましたように、地域間競争に勝ち抜く一つの手法でございますので、したたかにやっていくことも重要だろうというふうに思います。隣の町よりもすぐれたものをつくっていく、すぐれたものを売っていくのだということについては、やはり、そういう図太さも必要だと思いますし、したたかさも必要だと思いますので、そういったことを含めてですね、地域間に勝ち抜いていく。それが栗東の元気創造につながるのだろうなというふうに思いますので、私も微力ながらいろいろ頑張っていきたいと思いますので、また、今後ともよろしくお願いしたいと思います。
 それでは、個人質問を終わらせていただきます。
 ありがとうございました。
○議長(髙野正勝君)
 以上で、12番 田村隆光議員の個人質問を終わります。

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