定例会・臨時会

議会改革特別委員会

2012年9月議会報告

議会改革特別委員会の委員長報告を行います。
当委員会は、付託を受けております「議会改革の推進について」を審査するため、休会中の6月29日に開催をいたしました。
 現在、委員会では栗東市議会基本条例の制定に向けて、野洲市議会の議会基本条例をベースにして12項目の論点について、具体的に中身の検討をすすめているところであります。

 はじめに、前回の委員会のなかでの検討をした、論点の「政策等形成過程の説明」について、市長に対して求めることができる項目を、
1点目 提案に至るまでの背景と経緯
2点自 他の自治体の類似する政策との比較
3点目 市民参加の実施の有無とその内容
4点目 総合計画との整合性
5点日 財源措置
6点目 将来にわたるコスト計算
7点目に、その他事項として「議長が必要と認めた項目」を追加して条例に盛り込んで行くことを確認いたしました。

次に、「政務調査費について」
現在は、平成12年の地方自治法の改正により制定された「栗東市議会政務調査費の交付に関する条例」に基づき運用されており、その収支報告については、当該年度分を翌年の5月未までに公開することなど、現在の運用内容について確認し検討をいたしました。
 委員より、政務調査費を無くして、報酬の中に含めるという方法があるのではないか、との意見に対し他の委員から、現状において議員の歳費を増やすのは難しい、また、政務調査費は限定した使い方をするから、その議員の活動、特色が解る状況がある。また、一定の拘束があるから意味がある。報酬に載せるのは疑問である。との意見がありました。
 また、委員より、支出の内容(使途)の透明化は重要であり、政務調査費について議会基本条例に盛り込んで行かねばならない。その内容は、公開や使い方、また閲覧方法などについてわかりやすい文言で盛り込めばよい。
また、収支報告書の公開について、年1回以上という回数の標記は不必要で、年間の収支報告書を公開する、あるいは、常時閲覧できるようにしなければならない、としたほうが明確である。との意見がありました。
その他、1年間の交付分を公開することから、1回以上というのは、通年的に公開するという意味がある。など、さまざまな意見がありました。
当委員会として、政務調査費は、年1回以上、前年度分を公開することとし、運用面においては、透明性を維持し、意義役割を果たしながら「栗東市議政務調査費の交付に関する条例」のなかで活用していくことになりました。

次に、政治倫理条例について
すでに、議会基本条例のなかに含むのか、または独立の条例にするのか、議論を進め、基本条例の中の一項目として盛り込んで行ってはどうかとの意見がありましたが、これについて、
委員より、政治倫理規程、条例の制定をしなくとも、それなりの条項は必要である。そうした場合、議会基本条例のポリュウムが大きくなる。他市で実施されている例のように、議会基本条例には、基本的な事項を文言として入れて、別に倫理条例で定めるほうがいいとの意見がありました。
また委員より、
前回、他市を参考にして検討した経緯のなかでは、規範的な部分について議会基本条例に含めてはどうかという意見であった。
第一段階として、議会基本条例に規範とする事項を定めて、それでも不十分な状況が生じるならば政治倫理条例を設け、段階を踏んでいけばよい。また、細かいところは申し合せ事項として運用していけばいいとの意見がありました。
委員会として
政治倫理に関する項目について、議会基本条例に揚げることとし、政治倫理条例を制定するかどうかについては、今後、状況に応じて再度検討することとなりました。

次に、全員協議会について
地方自治法100条第12項に規定する公の会議とするのか、また議員間の討議、を全協議会の場で持ってはどうかという議論について、
委員より、
現在は、全員協議会は議会が主催し開催しているが、法で定める公の会議となっていない。議会にあるすべての会議は公式の場として公開にすべきである。
非公開、非公式の場というより、議員が話し合うということについては、公式な会議だと認定して、また、そこでいろんなテーマを設けて自由討議をすることも必要である。との意見がありました。
また事務局より
現在は、議会改革の流れの中で、全員協議会を正式な会議として位置づけ、公開するという方向である。と説明がありました。
委員会として
全員協議会を会議規則に定める公の会議とし、議員による討議の場を設けることを最優先して、公開で取り組んでいく。こととなりました。
今後については、委員会として、いままでの議論を反映した、栗東市議会基本条例(案)制定に向けて検討をすすめていくことになりました。
本委員会に付託を受けております「議会改革の推進について」は、今後も引き続き審査をしていくこととなりました。
議員各位のご理解とご協力を今後ともよろしくお願いし、「議会改革特別委員会」の中間報告とさせていただきます。

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