2021年9月28日
文教福祉常任委員会の審査の経過と結果をご報告申し上げます。
当委員会は、休会中の9月13日に開催し、今定例会において付託を受け ました議案2件について審査を行いました。
説明のために出席を求めた者は、教育長、関係 部・局長、課長であります。
それでは、報告を行います。
議案第75号 指定管理者の指定について(栗東市立学童保育所)
委員より
今回の学童保育所の指定管理選定は、非公募での募集だが、募集要項などに非公募であることを明確に記載しておくべきではないか。
との質疑に対し、
栗東市の指定管理の方針に基づき実施したが、書類上は明確に書いていない。今後内部で検討していきたい。2回開催した選定委員会では、口頭で説明し理解いただいたうえで審査に入っていただいている。
との答弁がありました。
また、
利用者や施設から社会福祉協議会、また社会福祉協議会から市まで連携の タイムラグがあることや、社会福祉協議会は多種多様な事業を請け負って いることもあり市が直営できないのか。検討の考えは。
との質疑に対し
現在のところ、指定管理制度を有効に活用し進めている。社会福祉協議会の持っている強み、地域福祉と学童を連携させていただき、子どもたちに地域福祉力が還元できるよう取り組みをしていきたいと考えている。
との答弁がありました。
また、
指導員の雇用の安定性という課題に対しては非公募が有効であるが、競争原理がなくなる。非公募とした目的などを社会福祉協議会と協議しているのか。
との質疑に対し
協議している。学童保育所所長の会議でも、非公募での選定にあたって、これに甘えることなく質の向上に努め、子どもたちに安心安全な保育ができるよう今まで以上に頑張らなければならない、という声が上がっていた。子どもたちと直接接する指導員の熱意、気持ちをいかに汲むか社会福祉協議会と連携を図っていきたい。
との答弁がありました。
また、
7か所の学童保育所で定員をオーバーしているが定員の在り方は。また定員割れの施設もある。子どもたちが、平準的に学童保育が受けられる環境を つくってほしい。
との質疑に対し
定員は国の基準一人当たり1.65平米で算定している。限られた施設に 対し、保育を望まれる方が一定以上おられ、周辺施設の活用や民間の学童 保育を誘致するなどし、希望者を全て受け入れている状態である。
定員割れのところは小学校施設内に併設で、利用人数を見込み設置した施設である。市全体で、できるだけ定員が平準化できるよう、快適な保育環境を提供できるよう努力していきたい。
との答弁がありました。
その他多くの質疑がありましたが、討論はなく、採決の結果、全員一致で可決すべきものと決しました。
次に
議案第76号 指定管理者の指定について(栗東市障害児地域活動施設)
委員より
この施設の受け入れ定数は何人に設定しているのか。重度の障がいをお持ちの方もおられ、マンツーマンの場合もあり、人数に加えた面積設定をしないといけないと思うが。
との質疑に対し、
現在、定員が10名、登録者数が今年度4月当初で16名、一日平均利用者は約5.5人であり、広さとしては確保できている。
との答弁がありました。
また、
障がい児通所給付費及び利用者負担金の算定は全国一律か。
との質疑に対し
障がい児通所給付費は、1日、おひとり幾ら、で国が示している一定額である。
利用者負担金は原則1割負担で、所得階層により上限負担金が決まっている。
との答弁がありました。
また、
施設整備に関して、軽微な修繕という軽微の範囲はどこまでか。
との質疑に対し
30万円未満を目安としている。
との答弁がありました。
また、
車いすなどの設備の更新はどういう形でしているのか。
との質疑に対し
ご本人の使われる車いすや座位保持装置などは、市からご本人に対し給付しており、施設が用意いただくことはない。
との答弁がありました。
質疑ののち、討論はなく、採決の結果、全員一致で可決すべきものと決しました。
以上をもちまして、当委員会に付託されました案件に対する審査結果の報告といたします。
よろしくご審議いただきますようお願いいたします。