定例会・臨時会

文教福祉常任委員会

2016年12月22日

委員長報告

文教福祉常任委員会の審査の経過と結果をご報告申し上げます。
当委員会は、休会中の12月15日に開催し、今定例会において付託を受けました議案5件について審査を行いました。
説明を求めるために出席を求めた者は、教育長、関係部長、理事、課長及び参事であります。
それでは、当委員会における審査経過と結果について報告いたします。

まず、
○ 議案第90号 栗東市特定教育・保育施設の利用者負担に関する条例の一部を改正する条例の制定について
委員より、
◆ 今後、特定地域型保育事業を実施する施設は増える見込みか。
との質疑に対し、当局より
◇ 本市の現状として特にゼロ歳児・1歳児を中心に待機児童が存在することから先の補正予算でもお願いしたところであり、一定待機児童の縮小に資すると考えている。来年度以降も前向きに考えていきたい。
との答弁がありました。

また、委員より、
◆ 保育事業の枠組みについて、市の考えは。
との質疑に対し、当局より
◇ 施設型保育は誘致が進みにくい大きな事業であるが、今回は既存施設を改修し参入することから、比較的市の負担が少なく、容易だった。近隣市でも地域型保育は増加傾向にあり、本市でも需要の面に加え、小規模保育事業は市が認可事務を行うため対応しやすいことから、今後、子ども・子育て支援事業計画の中に謳う方向で考えている。
との答弁がありました。

審議ののち、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案どおり可決すべきものと決しました。

次に、
○ 議案第95号 契約の締結につき議会の議決を求めることについて
委員より、
◆ 契約予定者の選定にあたり、指名11事業者のうち参加が1事業者だったが、他社多数があってもよかったと思われる。市の考えは。
との質疑に対し、当局より
◇ 本市の入札参加登録業者のうち、条件を満たす者が11者だった。契約予定者は大手事業者であり、これまでのノウハウを蓄積された中で、市の見込みに見合うような金額を提示できたのが、結果的に契約予定者だけであったと考えている。
との答弁がありました。

また、委員より、
◆ 学校給食共同調理場休止期間の給食配送業務の内容は。
との質疑に対し、当局より
◇ 自園給食を実施していない園は共同調理場にて給食調理しているが、夏休み期間中は小中学校の給食がなく、共同調理場が休業となるため、その期間中の対応として契約の中に含めているものである。
との答弁がありました。

審議ののち、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案どおり可決すべきものと決しました。

次に、
○ 議案第97号 平成28年度栗東市一般会計補正予算(第4号)について のうち 関係する歳出、歳入・その他事項について
委員より、
◆ 地域介護・福祉空間整備推進事業について、国の補助率は。また、今回はレインボーの里の防犯カメラ4台設置分の補助事業だが、他施設での設置状況と今後の見込みは。
との質疑に対し、当局より
◇ 本事業は既存の高齢者施設等におけるフェンス、110番直結非常通報システム、カメラ付きインターホン、防犯カメラ、人感センサーの設置に要する費用に対する補助であり、国庫補助が2分の1で、1施設あたり180万円が上限である。
今回、市内の対象施設に照会した結果、レインボーの里から申請されたものである。他施設では防犯カメラやフェンス等、一部既に設置済のところもあるが、施設により防犯対策の取り組みや施設構造、防犯に関する考え方はさまざまである。
との答弁がありました。

次に、委員より、
◆ 保育園臨時職員配置事業について、臨時職員の応募がなかった保育園は。
との質疑に対し、当局より
◇ 特定の園ではなく、全体数として月額雇用の33人分を44人の時間給雇用で対応したものである。
との答弁がありました。
続いて委員より、
◆ 臨時職員の待遇改善が必要と考えるが、関係課との協議の状況は。
との質疑に対し、当局より
◇ 保育・教育職場の賃金水準は他業種との差が歴然とあるといわれており、来年度に向けた国の公定価格見直しの中で上積みされると聞いている。本市においても対応に向け、新年度予算の協議を行っている。
との答弁がありました。

次に、委員より、
◆ 児童生徒支援室設置事業について、相談件数が多く、相談時間が増えたとのことだが、現在の相談員の体制は。
との質疑に対し、当局より
◇ 3人配置のうち1人は主任教育相談員として全ケースを掌握し、他2人の相談員の保護者対応の割り振り等を行っており、月額雇用で通年任用である。相談員2人は時間単価での報酬支給であり、当初うち1名は週4日、もう1名は週3日で雇用した。不登校や学校不適応の子どもがかなり増加している中で、保護者の勤務の関係で時間外に相談を希望されるケースが多いことから、臨機応変に変則勤務で対応してきた。しかし、ケースの数も増えていることから週3日勤務を週4日に、また勤務時間をこれまでの1日7時間15分から最大7時間45分までとし、幅を少し広げた。
との答弁がありました。

その他、質疑があったものの、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案どおり可決すべきものと決しました。
なお、関係する歳入・その他事項については、可決すべきものと決した旨を総務常任委員会委員長に報告いたしております。

次に、
○ 議案第99号 平成28年度栗東市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について
質疑、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案どおり可決すべきものと決しました。

次に、
○ 議案第100号 平成28年度栗東市介護保険特別会計補正予算(第2号)について
委員より、
◆ 高齢者生きがい活動促進事業の内容は。
との質疑に対し、当局より
◇ 昨年度開講の栗東100歳大学の第1期卒業生37名の今後の活動支援として取り組んでいるものである。
卒業生の活動は、同期で作る28(にはち)会活動と併せ、今年10月からウィングプラザで実施されているチャレンジショップにおいて、卒業生を中心にADマーケットを開いている。健康づくりアドバイザーに登録された卒業生が中心となった無農薬・有機栽培野菜等の対面販売と併せ、手作り作品展、パソコン教室などの気軽に集まれる場づくりを行い、来店客との交流を通じて生活上の困りごとなど気づいたことを今後の活動に活かしていく。
との答弁がありました。
続いて、
◆ 28(にはち)会の具体的な活動内容は。また、支援にあたっての市の考えは。
との質疑に対し、当局から
◇ 28(にはち)会の目的は、それぞれの学びを活かした現在の活動内容について情報交換を行い、新たな活動分野の知識を深めることと考えている。
来年度から新たな介護予防・日常生活支援総合事業がスタートし、多様な主体による多様なサービスを創出していく中で、卒業生が100歳大学で福祉の現状について学んだことを活かし、活動を通じ実際に市民と交流することにより、福祉分野での活躍、新たな団体を立ち上げ事業を興すことにつなげていきたいと考えている。
との答弁がありました。

その他、質疑があったものの、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案どおり可決すべきものと決しました。

以上を持ちまして、当委員会に付託されました案件に対する審査結果の報告といたします。
よろしくご審議いただきますようお願いいたします。

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