定例会・臨時会

文教福祉常任委員会

2015年9月28日

委員長報告

教福祉常任委員会の審査の経過と結果をご報告申し上げます。
当委員会は、休会中の9月15・16・17日に開催し、今定例会において付託を受けました議案
8件、並びに請願書1件について審査を行いました。
なお、説明を求めるために出席を求めた者は、教育長、関係部長、理事、課長であります。
それでは、当委員会における審査経過と結果について報告をさせていただきます。

まず、
議案第64号 平成27年度栗東市一般会計補正予算(第3号)について
のうち 関係する歳出、歳入・その他事項について

委員より、
◆ 母子生活支援施設入所措置事業について、この事業の対象は何世帯か。
との質疑に対して、当局より、
◇ 当初予算では入所世帯1世帯分を対象としていたが、この3月に1世帯増えたため、その増加分を今回、補正予算に計上した。
との答弁がありました。慎重審議ののち、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案どおり可決すべきものと決しました。
なお、関係する歳入・その他事項については、可決すべきものと決した旨を総務常任委員会委員長に報告いたしております。

つぎに、
議案第66号 平成27年度栗東市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について

委員より、
◆ 指定公費負担金について、医療機関から返還金があったが、その理由は。
との質疑に対して、当局より、
◇ 医療機関からの請求誤りの自主申し出によるものである。返還金分を雑入で収入し、支出の方で社会保険診療報酬支払基金の方に返金するものである。
との答弁がありました。慎重審議ののち、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案どおり可決すべきものと決しました。

つぎに、
議案第67号 平成27年度栗東市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について

委員より、
◆ 保険料還付金について、高額の還付が発生した理由及び補正での修正になった経緯は。
との質疑に対して、当局より、
◇ 所得税の過年度にまたがっての修正申告があったためである。当初予算の段階では、修
正申告の有無や時期について把握できないので、補正予算で対応をお願いするものである。
との答弁がありました。慎重審議ののち、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案どおり可決すべきものと決しました。

つぎに、
議案第68号 平成27年度栗東市介護保険特別会計補正予算(第1号)について

委員より、
◆ 高額医療合算介護サービス等費について、当初予算から今回3%の増となっている。近年の推移はどうか。
との質疑に対して、当局より、
◇ 平成25年度実績で、対前年比133.5%であり、この率に基づいて当初予算を計上した、平成26年度実績では156.8%という伸びであり、近年増加傾向にある。昨年度同時期での実績から現時点で3%程度の増額をお願いするものである。
との答弁がありました。
その他委員より質疑があったものの、本案は討論もなく、採決の結果、全員一致で原案どおり可決すべきものと決しました。

つぎに
議案第70号 平成26年度栗東市一般会計歳入歳出決算認定について
のうち 関係する歳出、歳入・その他事項について
であります。
本案の審議に際して、当局より、昨年度の「決算指摘事項」の対応報告並びに健康福祉部より「重点事業進捗状況結果表」、教育委員会より「教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価」の内容と、併せて「指定管理の決算」について報告を受けました。
この報告に対して質疑を行い、そののち「主要な施策の成果及び予算執行の実績報告書」についての報告を受け、質疑を行いました。
本案については、委員より多くの質疑がありました。その主なものとして、

委員より、
◆ 指定管理決算報告のうち、障がい児地域活動施設管理運営業務について、
収入の「その他」において、マイナス482,819円となっているが、その内容は。
との質疑に対して、当局より
◇ その他の収入で実質収入額は543,652円だった。この金額と平成25年度の収支差引額、すなわちNPO本体からの繰出金である1,026,471円とを相殺した額として挙げている。平成26年度については、実質、収支差引は2,058円の黒字である。報告書表記の方法については今後検討を行っていきたい。
なお、手続き上、委託料の支払いが5月になることから、指導員の給与分をNPO本体が一旦繰出して支払っていたが、本年度改善し第1回の委託料の支払時期をできるだけ早め、給与に間に合うよう改めた。
との答弁がありました。

次に、
◆ 学校給食共同調理場建て替えに向けた現在の進捗状況について、
建設候補地を選定した経緯及び現在の利用状況、地権者等地元への対応。
など、委員からの質疑に対して、当局より
◇「学校給食共同調理場建設基本構想・基本計画」の中にある候補地条件に基づき、まず給食センターは工場の扱いとなるため、工業地域あるいは準工業地域内であること。
次に、給食を作ってから食べ終わるまで2時間以内という定めがあり、各学校に配送する
時間が30分以内であること。
さらに、中学校給食の実施には8,900㎡以上の敷地が必要であること。
これらを踏まえ、当市の状況を勘案し、総合的に判断した結果、高野の今土地先にある当市所有の約3,600㎡の土地を活用しての候補地決定となった。
なお、配送時間については、国道1号線は混雑が予想されるが、他の道路網を利用することで、各学校へ概ね20分で配送できると考えている。
現在、市が所有する土地は、一部民間の駐車場に、また、一部は今土自治会の公園として有料で貸している。双方とも単年度契約のため、来年度以降の契約は未定である旨の話をしている。
今後、議会説明会でも説明を行い、同時に地元自治会、役員への説明を行い、また個々の地権者に買収のお願いをしていく。
これから誠心誠意お願いし、地元に理解を求め一日も早く用地の確保を行い、年度内に土地の関係が固められたらと考えている。
との答弁がありました。

次に、委員より、
◆ 重点目標項目である民生委員児童委員・主任児童委員の未選任の解消と対応について、進捗率83%となっている。来年度任期満了を迎える中で、このままの状態が続くと「いなくてもいい」という風潮になる恐れがあるが選任方法も含めその現状と対応は。
との質疑に対して、当局より
◇ 民生委員児童委員については、30名前後未選任の状況が続いている。この間、推薦依頼の文書を3回送付するとともに、自治会長に面談で依頼をしている。
なお、今年度から自治連合会役員と民生委員役員との懇談会を定期的に開催しており、既に第1回を開催した。その中で選任方法等について今年度ある程度の見通しを出していく方向であり、自治連の役員、民生委員、行政の間で課題の整理に入っている。
との答弁がありました。

次に、委員より、
◆ 各小学校の学校司書の配置について、当市の現状と考えは。また、近隣他市の状況は。
との質疑に対して、当局より、
◇ 司書教諭については、司書教諭免許を持つ者を各校1人配置している。ただ、学校図書に専属の司書を配置することは各市町に委ねられており、前向きな検討は進めているが、現状ではどこの学校にも配置できていない。
他市については、湖南市ではほぼ配置できていると聞いている。また、司書が各校を巡回している市もある。今後、図書室の整備も含めて検討していきたい。
との答弁がありました。

次に、委員より、
◆ 学校も含めて多くの施設が全体的に老朽化しており、修繕、改修を行う中で長寿命化を課題に挙げているが、今後の方向性は。
との質疑に対して、当局より、
◇ 現在は、まず義務教育施設について、大規模改造を年次的に実施している。
他の施設についても老朽化が進んでおり、一定修繕・改修は実施するが、大規模改造等は財政的にも非常に厳しい状況にある。
長寿命化は、人口減少を勘案し、例えばその学校が、将来子どもが減少したときに、一部の教室を地域の方に利用して頂くといったことを見据えて改修を行う考え方であり、この方向に国も指導している。今後それぞれの施設の長寿命化計画を策定していくことになる。
との答弁がありました。

その他、多数の質疑がありましたが、慎重審議の結果、討論もなく、採決の結果、全員一致で認定すべきものと決しました。
なお、関係する歳入・その他事項については、認定すべきものと決した旨を総務常任委員会委員長に報告いたしております。

つぎに、
議案第72号 平成26年度栗東市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について

委員より、多くの質疑がありましたが、その主なものとしてご報告いたします。

◆ 保険財政共同安定化事業拠出金 について、昨年度、国県要望で提示しているが、改善は。
との委員からの質疑に対して、当局より、
◇ 今まで20万円を超える医療給付分については医療費割が50%、被保険者割が30%、所得割が20%で拠出してきたが、昨年度、県と市町との協議の中で見直しを求めた結果、今年度、所得割がなくなり、1円以上の医療給付が対象となった。今年度の試算で年間約5,000万円の縮減が図れる見込みである。
との答弁がありました。

質疑ののち、討論では、国民健康保険税の引き下げを求める旨の反対討論がありましたが、採決の結果、挙手多数で認定すべきものと決しました。

つぎに、
議案第73号 平成26年度栗東市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について

委員より、
◆ 不納欠損の対象者数とその対応は。
との質疑に対して、当局より、
◇ 対象者は3人であり、過去何度も督促等していたが、全員死亡され徴収できなくなったため、やむなく欠損にいたった。
との答弁がありました。

質疑ののち、討論では、後期高齢者医療特別会計を、別立ての保険制度にすることはやめるべきとの旨の反対討論がありましたが、採決の結果、挙手多数で認定すべきものと決しました。

つぎに、
議案第74号 平成26年度栗東市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について

委員より、多くの質疑がありましたが、その主なものとしてご報告いたします。

◆ 生活援助員設置事業について、その概要と自治会や民生委員との情報共有、連携は。
との質疑に対して、当局より
◇ 生活援助員が拠点とするシルバーハウジングの団らん室は、手原団地、下戸山団地に相談窓口として設けており、合わせて23世帯に対して安否確認や相談活動を行っている。
入居者の生活状況等に応じて民生委員や自治会との連携をより一層深めていく必要があると考えており、高齢者が安心して生活できるよう環境づくりに努め配慮していきたい。
との答弁がありました。

質疑ののち、討論では、介護保険は値上がりの一方で、介護利用において要支援1・2が
はずされれば市民の負担が増すばかりなので反対するとの旨の反対討論がありましたが、
採決の結果、挙手多数で認定すべきものと決しました。

なお、各会計決算に対して、当委員会として「決算審査指摘事項」を取りまとめ、当局に申し入れを行ったことを申し添えさせていただきます。

つぎに、
請願書第2号 中学校卒業までの入院費窓口負担についての請願

について、最初に健康福祉部から制度の現状について説明を受けました。

慎重審議ののち、討論として、
市として医療費の助成について改善を加えて対応していることは評価すべきと考える。請願者が訴えている経済的な負担等については理解するが、現在の当局の対応を勘案すると、今この時期でよいのかという懸念を持っており、今回は不採択とすべきである。
との旨の討論があり、採決の結果、挙手少数で不採択とすべきものと決しました。

以上を持ちまして、当委員会に付託されました案件に対する審査経過と結果の報告といたします。
宜しくご審議いただきますようお願いいたします。

powered by QHM 6.0.9 haik
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM