定例会・臨時会

文教福祉常任委員会

2012年12月21日

委員長報告

 文教福祉常任委員会の審査の経過と結果をご報告申し上げます。
 当委員会は、休会中の12月17日に開催し、今定例会において付託を受けました議案3件と請願書1件の審査を行いました。
 なお、説明を求めるために出席を求めた者は、市長、教育長、関係部長・課長であります。
それでは審査結果について報告をさせていただきます。
まず、議案第82号 栗東市小林児童文庫図書整備基金条例の制定について委員から多くの質疑が出ました。主なものとして、
1.どういった経費にあてるのか、規模、全体冊数の予定は。
2.寄付者からの遺志をうけて設置したとわかるものは設けるのか。
3.基金条例第6条の繰替運用は、基金条例に必ず設けるものなのか、また寄付者の意向に沿うものなのか。
との質疑に、
1.ご寄付をいただいた趣旨、気持ちを表すため栗東図書館に小林児童文庫という名称の文庫をつくり、図書購入費等にあてる。初期投資分として2,300冊でスタートし、最終的に7,800冊程度の図書がそろうと考えている。また、幼児とその保護者を対象とした絵本コーナーと、幼児から小学生を対象とした調べものコーナーをつくることを考えている。
2.入り口のところに、小林児童文庫という表札を設け、また、金勝出身の方と聞いているので、地元の材を使用したものでコーナーの一部に銘板をつくり、来ちれた方に意向が伝わるものをと考えている。
3.基金条例の繰替運用の定めは自治法にはないが、資金の効率運用を図る目的から、場合によって基金を利用することができるよう設けるものであり、寄付金を図書に使わせていただきたいということと併せて寄付者にお話をさせていただいている。
との答弁がありました。
 本案は、討論はなく、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、
議案第95号 湖南広域行政組合規約の変更について関係地方公共団体が協議することにつき議会の議決を求めることについて 委員から多くの質疑が出ました。その主なものとして、
1.湖南広域休日急病診療所の設置にあたり、建設経費は1億5千万円くらいと聞いているが、本市の負担額と借地料は。また借地で対応すると聞いているが、買い上げの検討は。
2.場所は済生会病院近くであるが、連携はどうか。
との質疑に対し
1.建設費の負担は2,100万円程度と試算している。借地料は現在交渉中である。また、この土地は購入も可能であるが、4市での事業を整理してから検討することとなった。
2.連携については、済生会病院は3次救急であり、2次救急の輪番制という制度を無視することはできない。しかし重篤な方についてはフォローもしていただけ、休日急病診療所で体制が組めないものに対しては協力の要望をしている。
 との答弁がありました。
また、1次・2次・3次救急の連携をうまく図っていけるよう委員からの意見もありました、
 本案は、討論はなく、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、
議案第96号 平成24年度栗東市一般会計補正予算(第4号)についてのうち関係する歳出、歳入・その他事項については、委員から数多くの質疑がありました。その主なものとしまして、
1.栗東西中学校の楽器庫を普通教室に改修するということだが、これから先の対応は可能なのか、また先々どこまで見ているのか。
2.学校の雨漏りの改修が多いが、計画的に改修していても起こるものなのか。
3.小学校の整備事業では、減額が大きいが、その理由は。また治田小学校の運動場のトイレは非常に汚いが、工事内容に入っていないのか。
との質疑に対し、
1.栗東西中学校の普通教室については、39教室まで対応可能である。生徒数は平成29年度に1,145人と推計し、35クラスが必要になる状況である。
2.校舎の雨漏りには、大規模な改修は年度計画をたてて行なっているが、今回、台風による横雨で窓の隙間から漏れたりこのき天井が飛んだりといったことがあって部分的な改修となった。
3.小学校整備事業の減額については、当初の積算時点で東日本大震災関係で建築単価の見込みをたてるのが難しいなかでの積算であったことと、未確定の部分があったため、若干高い金額での予算計上を行なったことによるものである。治田小学校の運動場のトイレは、増築する校舎の建設位置の関係から、現状のものの利用となる。との答弁がありました。
 本案は、討論はなく、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
 なお、議案第96号平成24年度栗東市一般会計補正予算(第4号)についてのうち関係する歳入・その他事項については、原案のとおり可決すべきものと決した旨を、総務常任委員会委員長に報告いたしております。
次に、
請願書第15号 生活保護基準の引き下げはしないことなど国に意見書提出を求める請願書 であります。
 紹介議員の説明のあと、委員から
 国では現在、社会保障と税の一体改革を審議しているところであり、生活保護費だけではなく、介護・医療・保険・子育て全体を含めた中で議論していくべきである。現実的には、生活保護費・年金・最低賃金の中でも生活保護費が一番高くなっている。そのこと含め議論すべきである。」との意見が出され、採決の結果、挙手少数で不採択すべきものと決しました。
 以上をもちまして、当委員会に付託されました案件の審査結果の報告といたします。
よろしくご審議いただきますよう、お願い申し上げます。

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