定例会・臨時会

文教福祉常任委員会

平成24年9月26日

委員長報告

       
 文教福祉常任委員会の審査の経過と結果をご報告申し上げます。
 当委員会は、休会中の9月19日から21日に開催し、今定例会において付託を受けました議案4件の審査を行いました。
 なお、説明を求めるために出席を求めた者は、市長、教育長、関係部長・課長であります。
 それでは審査結果について報告をさせていただきます。
 まず、議案第63号平成24年度栗東市一般会計補正予算(第2号)について のうち 関係する歳出、歳入・その他事項について委員から多くの質疑が出ました。その主なものとして、ポリオワクチンが生ワクチンから不括化ワクチンに移行する。移行時期は接種の受け方、また他にも多くの予防接種等があり、医療機関や保健センターでの指導はどうか。との質疑に対し、医療機関での委託接種となる。それぞれ接種間隔、状況を加味した接種となるよう指導し、予診票の中身についても適切かどうかを確認している。との答弁がありました。
児童生徒支援室に新設となる「いじめホットライン」について、
・電話回線は何回線なのか
・相談体制はどうなのか、
 との質疑に対し、当局から、
・1回線の専用電話を新設する
・臨床心理士である相談員2名が月曜から金曜まで対応することができるよう現在の3名のうち、一名の相談員の勤務日数を週3日から週4日に増やすもの
との答弁がありました。
 委員からは、相談体制の充実に努め、決意し相談してくる子どもたちへの対応を丁寧に、しっかり努めてもらいたい、と意見がありました。
 葉山中学校防水工事については、委員から
・屋上の全面防水工事なのか
・他の学校の雨漏り対策はどうなのか
 との質疑に対し、当局から、
・体育館と柔剣道場を結ぶ棟の屋上防水工事であり、この棟の全面である
・他の学校でも雨漏りが一部、吹き降り時には見られたが、既決予算のなかで対応している。との答弁がありました。
 本案は、討論はなく、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
 なお、議案第63号平成24年度栗東市一般会計補正予算(第2号)について のうち関係する歳入・その他事項については、原案のとおり可決すべきものと決した旨を、総務常任委員会委員長に報告いたしております。
 議案第65号平成24年度栗東市介護保険特別会計補正予算(第1号)については、質疑、討論もなく、採決の結果、全員一致で可決すべきものと決しました。
 次に、議案第68号平成23年度栗東市一般会計歳入歳出決算認定についてのうち関係する歳出、歳入・その他事項については、委員から数多くの質疑がありました。その主なものとしまして、
・民生委員児童委員について、182人の定数に対して現在161人ということで欠員が生じているが、決まらない理由は何なのか。との質疑に対し、今期、きめ細かなかたちにと1自治会に一人の配置とした。従来の推薦委員会方式から自治会長の推薦に、という方式の変更の説明がうまくできていなかったためかと検証しているところである。補充のできていないところには、まわっていただくなり、応援していただくなりし、市民に迷惑のかからないよう極力努力している。との答弁がありました。
・幼稚園、保育園の待機児童は、保育室の改修により解消することができるのか。また、待機児童については民間を活用していくという基本路線があるが、市の考え方はかわっていないのか。との質疑に対し、改修することで園児を増やすことは可能であるが、保育士が確保できないと受け入れはできない。また、民活の考え方は基本的にはかわっていないが、国の子ども子育て新システムを鑑み、考えていきたい。との答弁がありました。
・すこやか住まい事業の助成の実績は7件だが、申請がわかりにくく、しづらいためなのか。との質疑に対し、すこやか住まい事業は一般会計の事業で、介護保険特別会計の住宅改修費の上乗せ事業である。介護保険特別会計での利用者は117件、介護認定をうけておられる方にはケアマネジャーがつき、使いやすい体制もとっており、必要な方に声かけができるようになっていると考えている。との答弁がありました。
・私立保育園では、法人より事業縮小の希望も伺っているとあるが、どういうことか。との質疑に対し、希望者が出てくれば再開するという条件のもとで、休日保育の利用者が少なく、負担が増すので1園が来年の4月から休日保育をやめられ、また延長保育も事業縮小となった。との答弁がありました。
 児童館は週3日の開館となり、中心的な支援センターを2箇所設けているが、体制の変化による影響はどうだったか。との質疑に対し、ひとつの児童館に固定せず、行きたいときに開いている児童館に行かれている。事業も市内全域のかたを対象とし、開催場所を変えていってセンター事業として実施している。また、休館日は、子育てサークルについては貸館できるようにさせていただいている。との答弁がありました。
・市内教育施設に対する空調設備設置計画を策定された。昨年もそれをうけてのすぐの設置は無理ということだったが、すでに設置された近隣市では環境が良くなり、子どもたちが落ち着いて学習に取り組んでいると評価が非常に高い。設置開始の時期は。との質疑に対し、当局から中学校までの普通教室に設置すると約10億円の経費が見込まれるため、年次的計画が必要となる。
 現在、緊急に対応しているのが生徒増による教室の整備で、給食センターの建替えも予定しており、必要性は実感しているがすぐには難しい。との答弁がありました。
・中学2年生のチャレンジウイーク事業は、経験後、落ち着きがでてきたと教育効果も現れ、すばらしい事業。ただ、受け入れに消極的企業もあると聞く。これからの対応は。との質疑に対し、体験先の開拓は毎年苦労しているところだが、子どもたちが大きく変革する、有効な活動であり、学校の姿勢、努力を理解していただき、引き続き取り組んでいく。との答弁がありました。
・旧中央公民館の施設、施設用地の今後の利用はどうなっているのか。との質疑に対し、旧中央公民館は昨年5月未に廃止となり、以来使用はしていない。解体については財政状況をみながらとなり、また施設用地については、地域全体のまちづくり計画があり、有効活用となる方策を考えていきたい。との答弁がありました。
・給食費や保育料、介護保険料などの未収金についての対応について、今後の取り組みは。との質疑に対し、 滞納の事情はいろいろとあるが、払ってもらうべきものは払ってもらわなければならない。出向いて相談、個別徴収など精一杯のことは行っているが、各担当それぞれでは限界のあるものもあり、組織をつくって取り組むことも調整していきたい。との答弁がありました。
 討論では、反対の討論がありましたが、採決の結果、賛成多数で認定すべきものと決しました。
 なお、関係する歳入・その他事項については、認定すべきものと決した旨を総務常任委員会委員長に報告いたしております。
 議案第72号平成23年度栗東市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について では、委員より、
・平成23年4月第1期の普通徴収での保険料滞納者は何人か
・所得の高い人の滞納の原因は何か
・介護施設への入所待機者の数が減らないが、待機者を減らす改善策は。との質疑に対し、当局より、普通徴収での保険料滞納者は260名、滞納の原因としては、特別徴収に切り替わるまでに数ヶ月必要となることによるものと思われる待機者については大きな問題と考えており、地域密着型を進めるための新たな介護サービス「定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービス」を「訪問介護センターなでしこ」に事業所指定し、在宅介護利用につなげる取り組みをしているとの答弁がありました。
 本案は、反対討論がありましたが、採決の結果、賛成多数で認定すべきものと決しました。
 以上をもちまして、当委員会に付託されました案件の審査結果の報告といたします。よろしくご審議いただきますよう、お願い申し上げます。

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