定例会・臨時会

予算常任委員会-1

2020年3月25日

予算常任委員会委員長報告

予算常任委員会の審査の経過と結果の報告を申し上げます。
当委員会は、休会中の3月12日から18日までの間に開催し、付託されました14議案の審査を行いました。
まず12日に全体会を開催し、審査のため、総務、環境建設、文教福祉の各分科会を設置し、各分科会審査終了後に、それぞれ全体会で総括質疑を行うことを確認しました。
その後、総務分科会は12日に、環境建設分科会は13日に、文教福祉分科会は16日に、それぞれ順次開催し、終了後に各所管事項の総括質疑を行いました。
全ての審査終了後、18日に全体会を再開し、各議案について、討論・採決を行いました。
審査のため出席を求めた者は、市長、副市長、教育長、所管の各部・次長及び各課長等であります。

それでは、審査の内容と結果につきまして、報告いたします。

議案第1号 令和2年度栗東市一般会計予算について、
まず、総務所管事項では、
(仮称)企業立地推進戦略に関する質疑に対しては、
新たな産業用地について、必要性の前提条件の整理、企業立地の方向性、基本方針の検討、工業適地等の検討などを行う。
場所については、市街化調整区域、農業振興地、白地等も含めて検討したい。
農業振興地域整備計画との整合性については、農用地は農業を振興するのが大前提であり、企業立地推進計画があれば青地も除外できるという考えはない。
ただし、具体の地域については、上位計画である総合計画、国土利用計画、都市計画マスタープラン、それと大津湖南都市計画区分の見直しにおいて、工業の利便性という意味で、市街化区域に編入する動きを取っている。
その中で、これから県、近畿農政局と協議をしていき、農政と企業立地について、栗東市の考え方をしっかりと整理していく。
との答弁がありました。

基金からの繰入金に関する質疑に対しては、
市としては、財源確保のため、国に要望している特別交付税の確保や減収補填債、市町振興資金、資金手当債なども活用しながら、年度末の基金残高の維持を図り、将来の財政的リスクの平準化に努めていきたい。
併せて、業務の見直し等の行革を進めながら、企業立地による財源確保にも取り組み、リスクの平準化を図っていく。
との答弁がありました。

次に、環境建設所管事項では、
森林環境譲与税の使途に関する質疑に対しては、
令和15年度までの概算で、約1億2000万円の交付がされる予定で、令和2年度については、約400万円の交付となる。
使途については、総務省から譲与税の留意事項についての通達があり、その中で、間伐や人材育成、担い手の確保、木材料の促進や普及啓発等の森林整備及びその促進に関する費用に充てなければならないとされている。
本市では、特に手入れ不足や所有者不明森林、境界未確定などによる放置林への対応が課題となっていることから、まずは放置林対策を中心とし、そのベースとなる所有者等の基礎データの整理と境界明確化の作業を行っていきたい。
との答弁がありました。

子育て世帯空家リノベーション事業費補助金に関する質疑に対しては、
補助金を受ける条件として、義務教育までの子どもがいる世帯、10年以上当該物件に住み続ける見込みがあること、現に市内に居住していること、空家バンクを通じて所有権を取得したもの、という4つの条件がある。
また、空家バンクの登録は、2月末現在で累計3件という状況である。
取り組みについては、広報、ホームページによる周知をしている。この事業の目的としては、若い世帯の利活用を促進するものであり、今後もなお一層周知に努めていきたい。
との答弁がありました。

次に、文教福祉所管事項では、
介護人材確保事業の新規事業に関する質疑に対しては、
一つは県の補助事業で、県の南部介護サービス事業者協議会に委託し、新年度では、さきらで映画の上映会、就職のマッチング会をする。
もう一つは市の単独事業で、今年度から新年度にかけ、市内に小規模多機能事業所や介護老人福祉施設が開設されることから、介護人材を確保していくということで、介護職員初任者研修修了者で介護施設に勤務され、3か月以上勤務が続いている場合に、報奨金を交付するものである。
との答弁がありました。

骨髄移植ドナー支援事業助成金に関する質疑に対しては、
県補助1/2の新規事業で、公益財団法人日本骨髄バンクが実施する、骨髄・末梢血幹細胞提供あっせん事業において、骨髄等提供のあった市民の経済的負担を軽減し、登録推進と骨髄移植の推進を図る目的で、骨髄等の提供にかかる通院、入院及び面談にかかる日数に応じて1日当たり2万円を、1回の骨髄等の提供について14万円を上限として助成を行う。
ドナー登録していただくのが大前提であり、その推進のためでもあるので、健康カレンダー、医療機関へのチラシの配布、献血等で啓発を行っていきたい。
との答弁がありました。

学校教育の充実で、全体を通じての人間育成の観点から、中学校における学力の向上に関する質疑に対しては、
学力には認知的能力と非認知的能力の両方を含めて学力ととらえている。
教育方針のなかでも非認知的能力を育む、すなわち、保幼の時代から一貫して様々な体験活動を通して学んでいかなければならない。それが、もっと勉強したい、もっと力を伸ばしたい、ということへの原動力になると考えている。
一般的に、学力というと認知的能力に対する関心が非常に高いが、新年度はことばのちからプロジェクトを推進し、言語能力、コミュニケーション能力を各授業の中で伸ばしていきたい。
もう一つは、外国語の力、英語の力を、実際に話してコミュニケーションができる言葉の力をつけていきたい。
自分の言葉が体験と結びついて本当に自分の言葉になるかどうか。そういうことも含めて言語能力の育成に取り組んでいるところである。
との答弁がありました。

 その他多くの質疑がありましたが、討論の後、採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。

次に、議案第2号 令和2年度栗東市土地取得特別会計予算については、
質疑、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。

次に、議案第3号 令和2年度栗東市国民健康保険特別会計予算について、
資格証明書、短期保険証の発行に関する質疑に対しては、
3月1日現在、資格証明書は46世帯51人、短期保険証は537世帯995人に発行している。
資格証明書、短期保険証の発行については、法に基づいて適切に対応している。
対象者の方には常時、その方の状況に応じた納税相談などをさせていただいている。
との答弁がありました。

 質疑、討論の後、採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。

次に、議案第4号 令和2年度栗東市後期高齢者医療特別会計予算については、
 質疑、討論の後、採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。

次に、議案第5号 令和2年度栗東市介護保険特別会計予算について、
生活支援体制整備事業で介護支援養成研修の取組みに関する質疑に対しては、
講演会等の事業は残すが、研修については見直しをし、一般会計の方で実施する初任者研修に重点をおき、令和2年度の緩和型の養成研修は今回計上していない。
との答弁がありました。
 質疑、討論の後、採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。

次に、議案第6号 令和2年度栗東墓地公園特別会計予算については、
 質疑の後、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。

次に、議案第7号 令和2年度大津湖南都市計画事業栗東新都心土地区画整理事業特別会計予算については、
質疑、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。

次に、議案第8号 令和2年度栗東市水道事業会計予算について、
近年の給水量の推移、水道料金の値上げに関する質疑に対しては、
給水量の総量は増えてきているが、1件あたりの量は微減という状況であり、令和2年度予算は、前年の総量比較で4,638㎥(りゅうべい)の増で計上している。
水道料金の値上げについては、経営戦略の中で、令和5年度頃に25%強の値上げとしているが、実際の事業の進捗状況や予算との兼ね合いで、今後調整していきたいと考えている。
との答弁がありました。
 質疑の後、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。

次に、議案第9号 令和2年度栗東市公共下水道事業会計予算については、
 質疑、討論もなく、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。

次に、議案第10号 令和2年度栗東市農業集落排水事業特別会計予算については、
質疑、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。

次に、議案第11号 令和元年度栗東市一般会計補正予算(第5号)について、
市営住宅維持補修事業で災害時の空き部屋の提供に関する質疑に対しては、
災害時においては、国・県の要請に応じて必要戸数の確保をしているが、今後万が一の際に迅速に入居いただけるよう、できる限りの対応を検討していきたい。
との答弁がありました。

GIGAスクールの工事概要に関する質疑に対しては、
環境整備については、高速ネットワークの校内無線LANと、充電キャビネットの配備も含んでいる。6月頃に入札し、その後、長期の休みを利用し、子どもたちに負担をかけないかたちで工事を進める予定をしている。
との答弁がありました。

質疑の後、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。

次に、議案第12号 令和元年度栗東市介護保険特別会計補正予算(第3号)については、
質疑の後、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。

次に議案第13号 令和元年度栗東市水道事業会計補正予算(第2号)については、
質疑、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。

次に議案第14号 令和元年度栗東市公共下水道事業会計補正予算(第2号)については、
質疑の後、討論もなく、採決の結果、全員一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。

以上をもちまして、当委員会に付託されました案件に対する審査結果の報告といたします。
ご審議のほど、よろしくお願いいたします。

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