市立保育園等運営対策特別委員会200906

それでは、続きまして、市立保育園等運営対策特別委員会の報告をさせていただきます。
 当委員会は、付託を受けております市立保育園等運営についての今後の対応についてを審査するため、去る6月8日午後3時から、説明のため市長、副市長、健康福祉部長、幼児課長、参事、関係職員の出席を求める中で開催をいたしました。
 委員会では、「就学前保育における民間活力活用に係る移管法人選考実施要綱、募集要項について」などの資料に基づき、保育園への民間活力導入に関する考え方、取り組みの状況、今後の進め方等についての説明を受けました。
 主な質疑として、「大橋保育園の保護者会から、「大橋保育園をなくさないで欲しい」という要望が書面で出されたと思うが、それに対する経過及びそれに対する対応は。
 当事者の方にとっては、大橋保育園が廃園になってしまうことはとても深刻な問題であり、もっと保護者の方の声や意見に耳を傾け、納得いただけるまで協議をすることが大前提である。大宝保育園の民営化と大橋保育園の廃園はセットではなく、別々で考えるべきである。」の質疑に対して、「3月17日に要望書が出され、4月に回答と説明を行った。確かに今まであったものがなくなることについて、保護者の方々から意見等が出るのは当然であると思うが、しかし、大宝保育園と大橋保育園をセットにして考えることにより、定数が増え、待機児童対策となる。また、現在、大宝保育園で実施できていない延長保育や一時保育を行うことが可能になり、保育システムの充実が図られる。限りある人材を他の公立園に配置転換することによって、保育サービスのアップを行っていきたい。今後もしっかり説明を行い、納得が得られるよう対応していきたい。」との答弁がありました。また、「今日まで公立の園として運営を行ってきた思いやポリシーを、法人立園に対してどのように伝えていくのか、また、法人立園がその思いや条件に従わなかった場合はどのような対応を取っていくのか。」の質疑に対して、「要綱の中に基本的な考え方を示しており、契約書や覚書書に明記することはさることながら、保護者会・法人・栗東市の第三者会議や外部評価を行う中で、栗東市の思いを十分に伝え担保していきたい。また、その法人立園が思いや条件に従わなかった場合は、当然契約自体は破棄となる。そうならないためにもしっかりコミュニケーションを取っていく。」との答弁がありました。また、「選考委員会の委員の選考基準について、書面には詳しく書かれているが、適切なる方、特に現場をよくわかっている方を選出してもらいたい。」の質疑に対して、「選考委員の方々については、現段階で公表すると圧力がかかると困るため公表しないが、移管法人が決定した時点で公開する。」との答弁がありました。
 また、保育園運営条件の中に、「本市が、引き続き中時間保育過程を実施する場合、移管後3年間は原則として中時間保育過程を実施すること」とあるが、しない場合もあるのか詳しく教えて欲しい。また、中時間保育過程については、平成15年から丸6年が経過し、保護者の中でも一定定着してきたと思うが、それをなくしたときに少なからず影響は出ると思うので、慎重に構えて保護者の方の意見も聞いて決めてもらいたい。」の質疑に対して、「中時間保育過程については、平成15年の乳幼児総合化によって実施をしてきており、法人化になった場合も移管後引き続き3年間は続けてもらいたいと考えている。
 中時間保育の経過として、第1に、平成15年の乳幼児総合化、第2に、栗東市は以前より保育士不足で苦しんでおり、その中で4時までの保育士ができるということで、ローテーションが組みやすくなり、公立園だけが使っている制度である。法人立園は正職員比率が6〜7割であるため、長時間耐えられる体制であるので、今は中時間保育を使っていない。今回は第1計画であり、現場との話し合いが必須となるため、「実施する場合は」という書き方となっている。」との答弁がありました。また、「合同実施保育体制の中で、円滑な保育環境の移行を実施するため、引き続き計画の作成並び引き続き期間に最低1年間を確保すると書かれているが、当然、引き継ぎ時間に延長もあり得ると思うが、そのあたりはどう考えているのか。」の質疑に対して、「本年9月ごろから移行期間に入るが、現段階においても法人立と公立の園長会を合同で行っており、コミュニケーションも取っている。最低1年間を確保することとなっているが、それ以後においてもともに協力し、かかわりを持っていきたい。」との答弁がありました。また、「全体的にスケジュールが遅れていると思うが、法人の審査のところで書面以外にも現地視察を行うとあり、絶対必要で大事だと思うが、時間が差し迫っていることにどう考えているのか。また、遅れているからと言って、現地視察を削除するようなことはしないで欲しい。」の質疑に対し、「若干遅れてはいるが、7月〜8月に先行して、半年以上の移行期間が取れるので、現在のスケジュールで進めていく。」との答弁がありました。
 以上、審査経過の一部を報告させていただきましたが、当委員会が付託を受けております「市立保育園等運営についての今後の対策について」について、保育環境の充実に向けて、栗東市の子どもを育てるという視点から、今後も引き続き慎重に審査をしてまいりたいと考えております。
 以上、市立保育園等運営対策特別委員会の中間報告とさせていただきます。

powered by QHM 6.0.9 haik
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM